2017年03月25日  演技全般

壁の向こう側

10年ほど前、とある誓いを立てた。
このままハリウッドで日本人の役だけを取る事に満足していたら、
未来は無いと気付いた頃だった。

 「日本で育ったから、英語だけは無理だ。仕方がない。」

と誰しもが言っていた。

自分の周りを囲むこの「言語の壁」は、
これまでのハリウッドの歴史で
何千人もの日本人の突破を阻んできた難攻不落の鉄壁だ。

だけど、自分は何があっても諦めず、掘り進むと誓った。

それから10年間、掘って、掘って、掘り進んだ。

起きて意識がある間は、ほぼずっと掘っていた。

辞書を最初から最後まで読み、
ドラマ等で聞こえるありとあらゆるセリフの抑揚を分析した。

そして・・・、
ようやく、壁に小さな穴が開いたのに気付いた。

穴から向こう側が見える。風を感じる。もう少しだ。

誓いを立てた日 2006年6月23日

投稿者 ユウキ : 23:50

2012年04月17日  死ぬ気で音読★2

カセットテープのB面へ

「ラップ&ヒップホップ」の勉強を一時中断する事にした。

ここ最近の日記を見ても分かるように、
俺の一番の問題点は・・・「アクセント」だ。

もうアメリカに来て12年近く経ってるにも関わらず、
今の俺の英語は・・・、


「現代米国標準英語」→ 下手(日本訛り)

「日本訛り」    → 上手

「古典訛り」    → 初心者

「英国訛り」    → 初心者

「西海岸訛り」   → できない

「東海岸訛り」   → できない

「中国訛り」    → できない

「現代若者訛り」  → できない


という、末期的な状況なのだ!


・・・こりゃあ、誰がどーー見てもまずい。

もうお気づきのように、セリフが英語の役を取りに行く場合、
その役ごとに、「違うアクセント」を要求される。

・・・でも俺は、「日本訛り」しかできないのだ!!!!


 そりゃあ、アジア系俳優に勝てないワケだよ。


そこで・・・、俺は決めた。


 俺はこれから最低1年間は、
 「アクセント」の勉強だけに集中する。


基礎からぜーんぶ、やり直しだ。


・・・よし! 善は急げだ!


俺は早速、「上品な喋り方」という本を取り寄せた。

これは、アクターズ・スタジオの発音のクラスで
教科書代わりに使用している本だ。



70分のCD付き。

この本では、「上品なアメリカ英語≠古典アメリカ英語」の
発音を勉強する事ができる。


どうして「現代アメリカ英語」の発音からではなくて、
「古典アメリカ英語」から勉強をスタートするかというと、
「現代アメリカ英語」には、退化してしまった発音が
いくつか存在するからなんだ。


試しに、" box "という単語を発音してみて欲しい。


・・・日本人は、この単語を「ボックス」と発音してしまうけど、
現代アメリカ人は、これを「バーックス」と発音する。

実はこの「バーックス」の「アー」の音は、
" father "(ファーザー)の「アー」の音と、全く同じ音なんだ。



それぞれの辞書で発音記号は違っているものの、
「box」の「アー」と、「father」の「アー」が
同じ記号で書かれているのが・・・お分かり頂けるだろうか。

・・・つまり、冗談抜きで、
「バーックス」と思い切り「アー」と発音するのが
「現代アメリカ英語」における、「正しい発音」なんだ!


でも、「古典アメリカ英語」では、この2つは違う音だった。
" box "の「 o 」は、「ア」と「オ」の中間の音だったんだ。



見た事の無い発音記号かもしれないけど、
2つの単語が、違う記号で書かれている事は
お分かり頂けるハズだ。

この「box」の「アとオの中間の音」こそが、
「現代アメリカ英語」では、失われてしまった音なんだ・・・!


++++


 わあ とても もりあがって きたなあ 。


 とても おもしろそうな わだい だなあ 。


 つづきが とても きになる なあ 。 


++++


・・・実は、これと同じような事が、
「ask」という単語の発音にも言えるんだ。


apple

ask

father


この3つの英単語を
「現代アメリカ英語」の「ア」の発音で分類すると・・・


・「ア」と「エ」の中間の音
apple , ask

・喉の奥から「アー」
father



となる。


でも、これを「古典アメリカ英語」の発音で分類すると、


・「ア」と「エ」の中間の音
apple

・喉の奥から「アー」
father

・上の2つの中間の音
ask



となり、「現代アメリカ英語」では廃れてしまった
「第3の音」が存在していた事が分かる。


・・・「現代アメリカ英語」よりも難しい、
「古典アメリカ英語」のアクセントを先にマスターすれば、
「現代アメリカ英語」なんて、楽にマスターできる・・・はず!


そして何より、いざ「イギリス訛り」を勉強する時に、
「古典アメリカ英語」が、大いに役立つのだ!


・・・次の表を見て欲しい。



※ ここには「イギリス英語」と「古典アメリカ英語」を
  比較した表が入る予定でしたが、
  作るのが たいへん面倒くさいので、止めました。


・・・そう!ご覧の通り、「古典アメリカ英語」の発音が、
「現代イギリス英語」の発音に対応しているんだ!!


よーし、この本を完全にマスターするまで、
最低でも一日一度は、このCDを通そう。

・・・3ヶ月もやれば、それなりに上手くなるだろう。


さあ、発音の勉強を始めるぞ!!!


■ヒップホップ&ラップの勉強&音読(中断)
進行状況:78曲/175曲
合計時間:205時間58分

投稿者 ユウキ : 23:30 | コメント (1)

2012年03月22日  オーディション★2

小石で塔を築け

今日、マネージャーの「マイク」と協議して、
とある「重大な決断」をした。


ユウキ「・・・マイク、
    役名の無い、チョイ役をやらせて欲しい。」


マイク「え?・・・でも、『チョイ役要員』として
    キャスティングに見られないよう、
    最低限『役名』がある役を狙うって、決めたじゃないか。」


ユウキ「確かに4年前、『8人目の侍』の時、そういう話をしたし、
    マイクの言う、『最低限役名が欲しい』という
    その理由も、よーーーく分かってる。

    ・・・だって現に、そのおかげで、俺は主役級の
    オーディションを、いくつも受ける事ができたしね。


    ・・・でも、思い出してみて欲しい。


    俺があれから受けた、『主役級のオーディション』で、
    セリフが英語の役は・・・、ほぼ全て、
    アジア系俳優に取られてしまっているんだ。」


マイク「・・・確かに。」


ユウキ「このままでは、差は広がる一方だ。

    アジア系俳優は、どんどん実力を付けて行っているのに、
    俺は、英語の演技の実践経験が全く積めていない。


    ・・・正直に言うよ。


     このままでは絶対に勝てない。


    これから先、主役級のオーディションがいくつ入ろうとも、
    セリフが英語である限り、俺はこれからも、
    アジア系俳優に負け続ける。


    ・・・俺には、実際にセットに立ち、
    極限の緊張感の中で英語で演技をする、
    その生の経験が必要なんだ。

    そして、その経験に裏打ちされた実力で役をもぎ取るしか、
    彼らに勝つ方法は無い。


    ・・・だから、役名の無いチョイ役を、やらせて欲しい。」


マイク「分かった。

    ・・・では、例えばこの『コック』の役に、
    応募していいんだね。」

ユウキ「うん。」

マイク「この、『店員』の役に応募していいんだね。」

ユウキ「ぜひ。」


マイク「うん、分かったよ。最大限、協力する。」

ユウキ「ありがとうマイク。
    二人でなんとか、道を切り開こう。」


・・・さあ、新たなる出発だ。なんでもかかって来い!!!

投稿者 ユウキ : 22:54 | コメント (6)

2012年03月08日  演技全般

小さな家

かの有名な「アクターズ・スタジオ」の
監督・脚本家部門が主催する「台本読み」に、
俳優の一人として参加する事になった。


 ・・・ええ、なんで!?どうして??


と、思いますよね。ええ、俺もそう思います。

・・・なんでも、俳優&監督である、
「トミー」直々の推薦らしいのだ。

彼はアクターズ・スタジオ「正会員」の俳優で、
アクターズ・スタジオ「出身」の俳優ではない。


 何が違うのかって?


・・・実は「アクターズ・スタジオ」には2種類あるんだ。


一つは「俳優養成所」としての「アクターズ・スタジオ」で、
もう一つは「プロ集団」としての「アクターズ・スタジオ」だ。


「アクターズ・スタジオにいました。」
 "I was in Actors Studio."
「アクターズ・スタジオで演技を勉強しました。」
 "I studied acting at Actors Studio."

という感じで、「過去形」を使ってアクターズ・スタジオ「出身」を
名乗っているのは、こちらの養成所の方で演技を勉強した俳優だ。

例のテレビ番組、「アクターズ・スタジオ・インタビュー」の
収録が行われているのも、こちらの養成所の方だ。


・・・一方「プロ集団」としての「アクターズ・スタジオ」は、
一度加入すると一生涯会員なので、こちらの所属俳優は、

「アクターズ・スタジオ生涯会員です。」
 "I'm a lifetime member at Actors Studio."

という風に「現在形」を使い、会員であると言う。


一度「正会員」になれば、スタジオの全ての勉強会に
無料で参加できるようになるけど、加入するには、
厳正なるオーディションがある。

現在のオーディションの待ち時間は・・・、約半年だそうな。


・・・では、話を「台本読み」に戻そう。


確かに、ご存知の通り、
俺は「スタジオ」にあまり良い印象を持っていない

・・・でも、実践経験豊富なスタジオ正会員と
舞台上で一緒に演技ができて、なおかつそれを、
一流の監督&脚本家に見てもらえるのは、
これは・・・、すんばらしい経験だ!!!

俺は未熟な俳優なので、このチャンスに、
しっかり勉強させて貰おうと思っている。


今日は初の読み合わせだ。
さあ、アクターズ・スタジオへと向かおう。

投稿者 ユウキ : 12:50 | コメント (3)

2011年10月31日  舞台劇『ブリッジ』

仮面のかぶり方

今日は午後2時から、舞台劇「BRIDGE」のリハーサル。

俺が劇場内に入ると、不穏な空気が流れていた。


そして、どういうワケか、女装男役の「ドナルド」と、
ミュージシャン役の代役である「レスリー」が
舞台上でリハーサルをしていた。

実際のキャストである「スタン」は・・・、
なぜか観客席に座っている。

・・・また、何かあったのか?


なんでも、昨日のリハーサルで
またも口論になったらしい。


・・・公演初日まであと一週間ちょっとしかないのに、
いまだに「立ち位置」が頻繁に変わる事、
そして、主役の「スタン」が相変わらず
台本を読みながら演技している事に、
「女装男」役の「ドナルド」がブチ切れたのだ。


前回の公演の時、監督の「ケリー」は、
キャストにこう言っていた。

 「台本を持ちながらの演技だと、
  行動が制限されてしまうから、
  できるだけ早くセリフを覚える事!!」

だから前回の公演のキャストは、
早々にセリフを覚え、リハーサルに臨んでいたんだ。


・・・しかし、今回の公演は違った。


主役を演じる「スタン」が、キャストに向かって、

 「俺は公演初日の前日まで、
  台本を持ちながら演技するよ。
  ・・・それが俺のやり方だ。」

と、思い切り宣言してしまったんだ。


監督のケリーは「アクターズスタジオ」の
先輩にあたるスタンに全く頭が上がらないので、

 「スタンは三幕とも出演するから、セリフも三倍。
  彼は仕方がないけど、他のキャストは
  セリフを覚えてちょうだい。」

と、スタンの特別扱いを認めてしまった。


女装男役の「ドナルド」からしてみれば、
こんなに面白くない話はない。

彼自身は、もうとっくの昔にセリフを覚えているんだ。


「ドナルド」と、代役の「レスリー」の立ち稽古が終わった後、
俺と「スタン」がリハーサルを始めた。

シーンが終わるや否や、今度は「スタン」がブチ切れた。


 「もう我慢がならん!
  人を馬鹿にするのもいい加減にしろ!!
  俺に向かって、敵意をぶつけやがって!!!
  お前の事だ。  ドナルドと、 ユウキ!!
  ふざけるな!!」


・・・ええええええええええええええ!!!!!!


ちょちょちょちょ、ちょっと待って。 ・・・俺!?


 なぜ俺!? ウっソぉ!!!


俺は、スタンに敵意なんか持っていない。

むしろ、今回の公演でスタンと
演技できる事を楽しみにしていたんだ。


一体全体、スタンは何の話をしてるんだ!?


・・・スタンの話を聞くと、・・・ナゾが解けた。


なんとスタンは、舞台上で俺が演じている
「シローの敵意」の事を言っていたんだ。

・・・つまり、「俺の演技の敵意」を、
「俺自身の敵意」だと、勘違いしていたんだ。


 一体なぜ、こんな勘違いが起こるのか。


監督のケリーによれば、
これは「アクターズ・スタジオ」の演技法の弊害らしい。


通常、俳優は「役」を演じている時は、「役」になりきる。

・・・まあ、当たり前って言ったら、当たり前だ。



・・・でも、その「役になる」プロセスは、俳優によって全く違う。


例えば、多くの俳優は、こういうプロセスで「役」になる。



役を演ずる前に、自分が用意した「役のお面」をかぶるのだ。


・・・もちろん、このお面は目には見えない。


この「お面」の製作過程を「役作り」と呼んだりもする。

作るのに1秒も掛からない役者もいれば、
数ヶ月かけて、凝った「お面」を作る役者もいる。


「お面のかぶり方」も、人それぞれだ。

いきなりパッとお面をかぶれる人もいるし、
かぶるのに、数時間、または数日掛かる人もいる。


「透明なお面」をかぶる人もいれば、
「ぶ厚いお面」をかぶる人もいる。


・・・とにかく、共通しているのは、
「演じている役」と、「俳優自身」の区別がある事だ。


そして、「お面」を脱ぐ事ができる。


ところが、スタンの演技法は違う。

スタンの演技法では、
「演じている役」と、「俳優自身」の区別が殆ど無いのだ。

そして、自分自身を役に変形させてしまうんだ。


・・・すると、どうなるか。

 「スタン」は「ミュージシャン」で、
  「ミュージシャン」は「スタン」

という事になってしまう。


・・・でもまあ、それはいいんだ。


ここでの問題は・・・、

 「ユウキ」は「シロー」で、「シロー」は「ユウキ」

と、思ってしまう事だ!


そして、俺が演ずる「シローの敵意」を
「俺自身の敵意」だと本気で思ってしまう事だ!


・・・なんつー、迷惑な演技法だ。ちょっと勘弁してくれ。


前回の公演で、開演2週間前に
監督と大喧嘩をしてクビになった、「デリック(仮名)」

前回の公演に、客としてやってきて、
観劇中にずっと大声で喋りまくり、公演を妨害した、「アリサ(仮名)」

前回の公演を、何度も観に来て、頼まれてもいないのに、
なぜかキャスト達に偉そうに演技指導をしていた、「テッド(仮名)」。

・・・そして、監督の「ケリー」と今回の主演の「スタン」。

みーんな、「アクターズ・スタジオ」の正会員だ。


一体、どーーーなってんだ! ここは。


なんにせよ、誤解が解けて良かった。
色々な俳優がいるなぁ。ホントに。

公演初日まで、あと11日!

投稿者 ユウキ : 23:16 | コメント (5)

2011年01月26日  演技全般

俳優の名刺

麦飯と野菜のおかげで8キロの減量に成功したので、
新しいヘッドショット(顔写真)を撮る事にした。


マイク「ユウキ、今の君のヘッドショットに足りないのは
    『主役級のスケール感』だ。

    君はこれまで『ラスト・サムライ』、『硫黄島からの手紙』、
    『ピンクパンサー2』など、大作に出演してきた。
    そしてその殆どが、オーディションによるものだ。

    ・・・でも、君も良く知ってる通り、ハリウッドでは
    全ての役がオーディションで決まるワケじゃない。

    大抵の場合、監督やプロデューサーは、
    『ウィッシュリスト』と呼ばれる、
    『この役はこの人に演じて欲しいなぁ』というリストを
    持っていて、まずはその人にコンタクトを取る。

    そして、そのリストが何らかの理由で叶わない時に
    初めて主役級のオーディションが催されるワケだ。

    君にはその時に、監督やプロデューサーに
    『この人になら、主役級を任せられる!』と、
    思わせる事ができる、そんなパワーを秘めた
    ヘッドショットを持っていて欲しいんだ。

    ・・・『主役級のスケール感』を醸し出している
    ヘッドショットを持っていて欲しいんだ。」


うーむ、そこまで言われたら撮るしかない。


さて、目の肥えたスタジオの監督やプロデューサーを
説得できる写真を撮るには、やはり「超一流の写真家」が必要だろう。

でも、超一流の写真家を雇うには、金が掛かるんだよなぁ・・・


・・・くっ、仕方が無い。主役級を取るためだ。
テレビの「ゲスト主役級」で稼いだ金を突っ込もう。


 プロによるヘッドショット撮影費  $600

 プロによる写真撮影用メイク   $160


たけぇえええええええっっっ!!!!!

通常の2倍の値段設定だ。
全ては主役級のためだ。がまんガマン・・・・


朝の8時半に撮影スタジオに入り、
1時間かけてプロのメイクさんにメイクして貰った。

4年ぶりに再会した写真家のポールは、俺を見るなり言った。


 「・・・なんかさ、4年前より少し若返った?
  4年前の方が老けてたような気がするんだけど。」


・・・ヒゲを剃ったからじゃないか?



撮影に入る前に「スケール感を持ったヘッドショットを撮る」という
今回の趣旨を説明し、お互いの意識をすり合わせ、いよいよ撮影を開始した。


■映画・TV用メイン


これからメインで使っていくヘッドショットだ。

しばらくは、この写真にお世話になる。
・・・たのんまっせ!


■心が揺れ動く男



感情が左右されやすいような役を
取りに行く時のヘッドショットだ。


■意思が強い男


強い芯を持った役を取りに行く時に使う。


■悪役


んまあ怖い。


■ビジネス系 メイン


ビジネス系の役を取りに行く時のメインの写真だ。


■読めない男 (ビジネス)


腹の中で何を考えているのか
分からないような役を取りに行く時のヘッドショットだ。


■おまけ



・・・マネージャーのマイクは大喜び。

 「素晴らしい!このスケール感なら、主役級が取れる気がする!」


よーし! 今年は取るぞ、主役級!


投稿者 ユウキ : 23:00 | コメント (9)

2010年12月20日  演技全般

空へと飛ぶ風船

実は今、体重を減らしている。

先月に「とある作品」が終わってから今日までで、約4キロ落とした。
あと5キロほど痩せるつもりだ。


・・・俺はどうしても、役が取りたいのだ!

どうあってもカットされない役、・・・「主役級」が取りたいのだ!


とりあえず来年1年間は痩せた状態でキープしてみて、
それで「主役級」が取れるか実験だ。

さあ、麦飯食って、勉強頑張ろう。

投稿者 ユウキ : 23:01

2009年10月05日  演技全般

見えない橋

今日は、とある理由で、弁護士事務所に来ている。

そこで、久しぶりに再会した「担当の弁護士」から、
最近の日本人俳優のビザ事情を、詳しく聞くことができた。


・・・話を聞いた限りでは、状況はかなり厳しい。


昨年はかなり良かったのだが、
今年に入って不況の煽りをモロに食らい、
状況が一気に悪化したそうだ。


・・・だいたい、元々「俳優用のビザ」は、矛盾を抱えているのだ。


「プロ」になるためには、「労働ビザ」が必要
  ↓
「労働ビザ」を取るには、既に「プロ」である事が条件
 ↓
「プロ」になるためには、「労働ビザ」が必要
 ↓
・・・以下、無限ループ


俺は、今でこそ「それなりに安定」した。
まだ「完全なる安定」ではないが、おそらく大丈夫だ。


・・・でも、ここにたどり着くまでは、毎日が本当の地獄だった。


みるみる歳を取る自分。
オーディションには呼ばれず、全く受からず、
資金が底を尽き、ビザの期限はあと数ヶ月。

時限爆弾を体内に抱え、
タイムリミットに怯えながらの生活だ。

ここに更に、英語力がネックになっているのを分かっていながら、
必死で勉強しない自分に対する強烈な自己嫌悪が加わる。

・・・でも、今更焦っても、ビザの期限はあと数ヶ月。

どうしようも無い不安で眠れず
真っ暗な部屋のベッドの上で、芋虫のようにモゾモゾうごめいていた。


ハリウッドでゼロから俳優を目指す日本人俳優は、ほぼ全て、
この地獄を最短で「7年間」も耐えなければならないのだ!


「完全なる安定」を手に入れるまで、
この理不尽な時限爆弾のタイマーは止まらない。

俺のタイマーも9年目にしてまだ稼働中だし、
とある俳優仲間のタイマーは、もう17年目だ。


さあ、タイムリミットを意識しつつも、
暗い未来を少しでも明るくするため、今日も死ぬ気で英語を勉強しよう。

投稿者 ユウキ : 23:47

2009年02月20日  演技全般

振り返るな。

先月オーディションを受けた、「人種の指定されていない役」の事で、
キャスティングディレクターより、マネージャーの「マイク」に連絡があった。


 「ユウキの演技は素晴らしかったわ。
  でも結局、監督があの役は『ユダヤ系』で行く事に決めたの。
  ごめんなさいね。」


・・・うーむ、残念。

でも、キャスティングディレクターは
気に入ってくれたみたいなので、これで良しとしよう。


やはり「全ての人種」が対象のオーディションは、ハードルが高い。
様々な要素が絡んで来る。

例えば、今回の役は「金融関係」で、舞台が「ニューヨーク」だったので、
「ユダヤ系」が選ばれたのは、ある意味必然だ。


・・・俺は、「日本人」だ。

これからの、俺の「立ち位置」はどこになるんだろう?
果たして、俺の居場所はあるんだろうか?

死ぬ気で英語を勉強し、自らチャンスを広げて行かなければ、
きっとこれから一生「日本語を喋る日本人男性」として

「サラリーマン」、「ヤクザ」、「寿司職人」、「日本兵」、「空手家」、「忍者」、「侍」

をやらされ続けるだろう。・・・冗談じゃない!


俺が演じたいのは、
アメリカ人が想像する、「典型的な、寡黙、能面、仏頂面の日本人」でも、
日本人が期待する、「理想化された、容姿端麗、品行方正な日本人」でも無い。

アメリカ人であっても、日本人であっても、
同じように心を通わす事のできる、
世界に唯一の存在である、「一人の日本人」だ。

俺達は、みんなそれぞれ違うはずなんだ。

・・・でも、そこに向かうのに必要な演技力と英語力を、
俺はまだ持っていない。・・・情けない話だ。


さあ、浮かれるのはもう終わりだ。

勘違いするな、「おまけ」の分際で自分が「スター」にでもなったつもりか。
前が見えなくて不安だからって、逃げて思い出に浸るな。情けない。


胸を張り、正面を見据え、また死ぬ気で英語を勉強しよう。

投稿者 ユウキ : 23:38 | コメント (3)

2008年12月10日  テレビ

肌色の檻の中で

「新作テレビシリーズ」の撮影で、
俺はこれまでに経験した事のない「地獄」を見た。


キャストされてからというもの、
俺は一刻一秒を惜しんで役作りに励んだ。
・・・でも、やはり時間が足りず、またも中途半端な出来になった。

時間が足りないので、現場に入ってからも、
トレーラーの中で勉強だ。


役者が役者としての仕事をまっとうできない、
これほど情けない事はない。

とにかくベストを尽くさねば!


もう、衣装の事は諦めた。
メイクの人に、「いびつな七三分け」にセットされたけど、それもOKだ。

とにかく、俺は自分の演技に集中だ!


俺が今回演ずる役は、「日本人研究員1」。
セリフは全て、同僚の「日本人研究員2」との掛け合いだ。

====

研2「・・・えー、それが、○○○○である・・・と。」(資料を説明している)

俺 「・・・えーと、これは資料が何枚か、抜けてませんか?
    この説明で理解できますか?」 (同僚の研究員に)

研2「え、ええ、理解できますよ。(本当は理解していない)
    私たちのビジネスを、根本的に変えるでしょうね!
    ・・・分かりませんでした?」

俺 「・・・いえ、、あの、分かりますよ!
    ただまあ、あの、
    もう一枚くらい資料があった方が、分かり易かったなー、
    と、思っただけなんですけどね。・・・ええ。」

====


・・・よし。頑張ろう!


俺は、「日本人研究員2」を演ずる
シーンパートナーの「日本人俳優」に挨拶しようと、
その俳優のトレーラーに向かった。

トレーラーには、「日本人研究員2」を演ずる俳優の
ネームプレートが掲げてあった。


 なるほど、日本人研究員2を演ずるのは・・・「Kさん」か。

 ん・・・、待てよ・・・、「Kさん」・・・?


 ・・・まさか、「あの」、Kさん? そんな馬鹿な・・・!


俺は言葉を失った。
だって、この「Kさん」、名前は日本人名だけど、日本語を全くしゃべれない。
その昔、俺の俳優仲間と、
一緒にテレビCMに出ていたから、知ってるんだ。

そこで「Kさん」は、日本語でセリフを言うはずだったんだけど、
彼が喋っていたのは、全く理解不能の、「ニほンご」だった。

 「ほヌれ!ふーソ、チュキよて!
  くヌれら、チャカちゅくじょ!
  あー、そー、そー。」

「聞き取りにくい」というレベルではなく、
冗談抜きで、堂々とこう喋っていた。

まさか「日本人研究員2」を演ずるのは、その「Kさん」なのか・・・?


 でも、それはおかしい。どう考えてもおかしい。


だって、今回の「日本人研究員」の役への応募条件は「日本人俳優」だったはずだ。
しかも、「日本語が完璧に話せること」と、そこにハッキリ書かれてあった。
普通に考えれば、彼は応募できないはずだ。


 ・・・では、なぜ彼がキャストされたのか。


おそらく、彼が「自分は日本語を完璧に喋れる」とウソを吐いたから・・・だろう。
自分が日本人名である事を利用して、
堂々と「ニほンご」で演技したのだろう。


・・・これは困った。

とにかく、まずは彼が、
ちゃんと自分の日本語のセリフを練習しているか、探りを入れなければ。

しっかりと練習してくれていれば、なんとか乗り切れるはずだ。


俺 「やあ、Kさん、ユウキです。よろしく!」

K 「よろしく!」

俺 「あれ?Kさんって、日本語喋れたっけ?」

K 「うん、喋れるよー」

俺 「・・・そっか。ちょっと、セリフを一度、通さない?」

K 「いや、本番まで遠慮しておくよ。」


うわあああああああ、こいつ、確実に練習してない!練習する気がない!
最後まで誤魔化し通す気、満々じゃないか。


・・・これはまずい。

彼は本番で、セリフを無視して「ニほンご」で演技するつもりだ。
どうにかして、食い止めなければ。
しかし一体、どうすれば・・・?


俺は策を練った。


・・・まずは、彼の「ニほンご」を封印する必要がある。
そのためには・・・、彼がセリフを間違えたら
監督に、即バレるようにすればいい。


・・・よし、これでいこう。


俺はまず、彼の日本語のセリフを全て発音表記に直し、
アメリカ人でも発音できるようにして、それを監督に提出した。

「私たちのビジネスを、根本的に変えるでしょうね。」
 ↓
Watersh Touchy no, business wo
Kong Pong Tecky nee, Ka elu de sho- ne.


そして、監督に事情を説明した。
監督の顔に、緊張が走った。

監督「・・・そんな馬鹿な。
    日本語が喋れるって条件だったじゃないか・・・。
    ・・・ユウキ、教えてくれて、本当にありがとう。
    これが無ければ、セリフのチェックができないところだった。」


・・・もう、後には引けない。

俺は覚悟を決めると、発音表記のセリフを手に、
「Kさん」のトレーラーのドアを叩いた。


俺 「Kさん、ちょっと話したい事があるんだけど、いいかな。」

K 「ん、なに?」

俺 「・・・Kさん、日本語喋れないよね。」

K 「まあ、喋れるよ。」

俺 「・・・俺さ、Kさんの日本語CMを見た事があるんだけど。」

K 「・・・。」


Kさんは、俺にバレている事に、ようやく気がついたようだ。
俺は、発音表記に直したセリフを、Kさんに差し出した。


俺 「これ、セリフを発音表記に直したものだよ。
   これを練習すれば、とりあえず、大丈夫だと思う。
   ・・・だから、一緒に練習しよう。」


俺は、これで全てが収まると予測していた。
でも、この後の「Kさん」の反応は、俺の予想を超えていた。


K 「・・・いやさ、別にいいじゃん。」

俺 「・・・? なにが?」

K 「別に日本語喋らなくても、いいじゃん。
   製作側の人とか、絶対に気にしないよ。」


・・・まさか正当化されるとは思ってなかった。


俺 「いや、気にするよ。
   気にするから、キャスティングの段階で、
   『日本語を完璧に喋れる事』って書かれてたんだろ。」

K 「どーせ、分かんないから。
   俺が日本語を話してるかどうか、
   製作側も、視聴者も、絶対分かんないから。」

俺 「いや、分かるよ。
   俺たち日本語が喋れる人は、一瞬で分かる。」

K 「そんなの、ごく一部じゃないか。
   あのさー、君にはこの役は
   ものすごい大きな役なのかもしれないよ。
   でもね、所詮3分程度のちっちゃいシーンだから、
   どーでもいいんだって。」


・・・こいつ、俳優を何だと思ってんだ!

ここまで俳優業をナメきった奴は、初めてだ。
プライドも、責任も、何も感じられない。

なんでこんな奴に役が取れるんだ。
フツフツと怒りが込み上げてきた。


K 「例の人気テレビシリーズを観てみろよ。
   日本語が喋れない役者が日本人を演じても、
   特に問題ないじゃないか。」

俺 「・・・いや、彼らは日本語で喋ってるよ。
   確かに流暢ではないかもしれないけど、
   アクセントコーチを付けて、日本語で喋ってる。
   でも、その日本語が原因で、
   初期にどれだけバッシングされたか、
   まさか知らないわけじゃないだろう?」

K 「ああ、知ってるさ。
   日本人は人種差別主義者だからな!」

俺 「『日本人の役は日本語で喋るべき』、という事の
   どこが人種差別なんだ?
   ハリウッドは『アジア人』を一まとめにするけど、
   それぞれ文化も言語も違う事くらい、君自身が良く知ってるだろ!
   君こそ、日系なのに、
   日本の文化を尊重する気が全くないのは、なんでなんだ?」

K 「・・・。」

俺 「・・・あのさ、もう日本語でセリフ喋る気、無いの?
   無いなら、もう、何も言わないよ。
   君の好き勝手にやればいい。
   俺も、今すぐこのトレーラーから出る。」

K 「・・・。」

俺 「・・・。」


Kさんは、俺の書いたセリフの紙を受け取った。


俺 「・・・読み合わせ、する?」

K 「・・・いや、それはいいよ。」

俺 「分かった。・・・ありがとう。」


俺はトレーラーから出た。
あまりにショックで言葉が出ない。


アメリカのテレビドラマや、映画で時々登場する、
全く理解不能な、「日本語のようなもの」、
俺はその原因は「製作側」にあると思っていた。

製作側が、「アジア人は皆同じだから、日本人じゃなくてもいいや」、と、
いい加減な気持ちでキャスティングしているからだ、と思っていた。

・・・だが、今回は全く違う。

製作側はちゃんと「日本語を喋れる日本人」を募集していたのに、
役者側がそれを欺いた。


こんなにショックな出来事は初めてだ。
しかも、今回は相手が日系俳優だから、なお更だ。


・・・たとえば日本人が映像界に進出して、
「日本人」の役を独占したら、どうなるのか。

当然、今まで「日本人」を演じてきたアジア系俳優は、仕事が無くなる。

・・・俺はそれが理想の状態だとも、全く思えない。


アジア系俳優が、「アジア人」という枠を超えれず
どれだけ苦労しているか、よーく分かっているし、
自分自身が日本人以外の役を演ずる可能性を、閉ざしているのと同義だ。


・・・ちゃんと、努力してくれれば、いいんだ。

誠心誠意、自分が出来る限り、努力してくれれば、いいんだ。


例のテレビシリーズを見てほしい、みんな、努力している。
ちゃんと日本語を喋ろうと、役者が本気で努力してくれている。

結果的にそれが、「ちゃんとした日本語」になってなかったとしても、
本気で努力してくれたら、やっぱり嬉しいじゃないか。

敬意を払ってくれたら、嬉しいじゃないか。


Kさんはその後、限られた時間で、「努力」してくれた。

もちろん、付け焼刃だったので、セリフはボロボロだった。
でも、彼が初めて本気で日本語を喋ろうとしてくれている姿は、嬉しかった。


・・・俺は一体、どこに向かっているんだろう。

俺は今、いつかアメリカ人の役を完璧に演ずるために、
英語を本気で勉強しているが、果たしてそんな事が可能なんだろうか。

どんなに頑張っても、アメリカ人から観たらバレバレで、
鼻で笑われる程度になるんだろうか。


・・・いや、絶対に、やり遂げてやる。
自分自身は日本人でありながら、
「アメリカ人にもバレないアメリカ人」をいつかきっと演じてやる。

・・・いつか、絶対に。

投稿者 ユウキ : 23:55 | コメント (6)

2008年09月25日  演技全般

おじいさま

俺は昔から、
母方の祖父母を「おじいさま」、「おばあさま」と呼ぶ。

「おじいさま」は、俺にとって、尊敬と憧れの象徴だった。
誠実で、温和で、何だってできる、本当に凄い人だ。

俺は「おじいさま」が大好きで、心の底から敬愛していた。


その「おじいさま」が、吐血して病院に運ばれた。
病名を聞いた俺は、即宮崎行きのチケットを買った。


宮崎のとある病院の一室で、俺は「おじいさま」と共に三日間を過ごした。


そこで2人は、色々な話をした。

 戦争に行く前の事、戦時中の事、
 シベリア抑留の事、復員後の事。

まるで、友人と思い出話をするかのように、
27歳の俺と、90歳の「おじいさま」は、
目を輝かせて共通の話題で盛りあがった。


 ・・・不思議だ。


「おじいさま」は終戦時、今の俺と同じ27歳だった。
そこから4年間シベリアに抑留され、31歳の時に日本に帰って来た。


 ・・・本当に不思議だ。


「硫黄島からの手紙」を観た時、おじいさまの心は1945年に戻っていた。
そこで、おじいさまは、何を見たのか。

自分と同じ顔をした、「孫」の死を見た。
自分が生き残った戦争で、63歳下の孫が死んだ。
そして、どういうわけか、戦争で死んだ人間が、現実世界で目の前にいる。

・・・逆に俺には、目の前の「おじいさま」が自分に見える。
死ななかった63年後の自分が、目の前にいる。


 分からない。なんなんだこれは。



 当時おじいさまが体験した「1日」は、
 俺が今日生きた「1日」と、全く同じ長さだった。

・・・それを口で言うのは、とても簡単だ。
でも、実際に想像する事は、本当に難しい。


現代人が戦中を想像する時、
その想像の中で生きる日本人は、実に単純で、分かりやすい。

頭の中にある、いくつかの「当時の日本人のイメージ」だけで、
1億人全てがカテゴライズできてしまう。
「真面目」「誠実」「字がきれい」
「礼儀正しい」「背が低い」
「質素」「純朴」「人殺し」・・・


・・・こんなに馬鹿な話はない。


当時の日本人は、
現代の俺達が、義務教育で学校に行くように、
みんな義務で戦争に行ったんだ。

善い奴もいたし、悪い奴もいただろう。
真面目な奴もいたし。不真面目な奴もいた。
愛国心に燃える者もいたし、反戦を唱える者もいた。


でも、そもそも「一人の人間」とは、
一つのカテゴリーに収まるほど、単純だろうか?

もしも今の日本人全てが義務で戦争に行く事になったとして、
自分自身を、「真面目」や「不真面目」などの
一単語で言い表す事が、果たして可能だろうか?

では、もしそれが1億人集まったら・・・?


アメリカ人だけじゃない。
日本人にとっての「日本兵」もまた、白黒だった。
でも、おじいさまの「日本兵」には、色が付いていた。
そして、おじいさまの1日は、今日と同じ24時間だった。



9月24日、俺はおじいさまと2人で、27歳の誕生日を迎えた。
人生で、最高の誕生日だった。

俺はきっと、今日の為に俳優になったんだ。

投稿者 ユウキ : 23:32

2008年09月08日  演技全般

無限回廊

べんきょー、べんきょー、またべんきょー、

「例文7000個の本」の音読は、ようやく半分を終えた。

・・・うん、まだ先は長いけど、
自分の英語の表現方法が、豊かになってきているのが分かる。


表現方法の数は、演技の幅と、その深さをを決める。
例えば日本語で、

 「こんにちは」

というセリフがあったら、それは、

 「こんにちは」
 「こんちわー」
 「ちわーっす」
 「あ、どうもー」
 「お疲れ様です」
 「うぃーっす」
 「やあ、」
 「おー」
 「何してんすかー」

・・・など、無限の選択肢の中から、
自分の役が 「こんにちは」 を選んだわけで、
そこに、人間らしい思考が生まれる。

鈴木「(・・・あれ?あれって松本さんじゃないかな?
     おー、松本さんだ。挨拶しとくか。)

    こんにちは。 」

「鈴木」は、相手が「松本さん」だから、
「こんにちは」を選んだんだ。
彼は松本さんに 「よっ!」 とは言えなかった。

ただ「こんにちは」と書かれているから
「こんにちは」と言うのであれば、
それは表層だけの「演技」だし、「人間」じゃない。

どんな表情を作って、「考えてるフリ」をしても、
実際に考えてなければ、
「役者が役を演じている」だけで、それは「人間」じゃない。

 俺は「人間」になりたい。

・・・俺の英語での演技は、この「表現方法」の選択肢が乏しく
「本当の人間らしさ」の厚みが出ない。

「Hello.」と台本に書かれていたら、
何も考えずに「Hello.」と言ってしまう。「考えるフリ」をしてしまう。
・・・それじゃ、駄目だ。

限界まで勉強し、表現方法を増やし、
「役」を「人間」にするんだ。

頑張ろう。

投稿者 ユウキ : 23:44

2008年07月22日  死ぬ気で音読★2

スカルパル

今日までの4週間は、今までの勉強で最高に辛かった。


・・・実は必死で、「医学」を勉強していたんだ。

俺は英語の「医学書」と「医学用語辞典」を前に、
寝ている時以外は、ほぼ机にかじり付いていた。


 医者ってのは、本当に凄いな。


もしこれが「日本語」だったら、もうちょっと楽だったかもしれない。
「クランケ」、「カルテ」、「内出血」、「脳挫傷」、など、
一応、どこかで聞いた事があるからだ。

でもこれが「英語」になると、話が全く違う。

・・・というか、せめて英語であってくれれば、まだマシだった。


「出血」は、英語で「bleed(ブリード)」と言う。 これは簡単だ。

でも、これが「英語の医学用語」になると、
どういうわけか、「hemorrhage(ヘモリッジ)」となる。

・・・ヘモリッジ!? 聞いた事も無い。


医学用語辞典によれば、この「hemorrhage(ヘモリッジ)」というのは、
ギリシア語で「血、飛び出る」という意味らしい。


 えーと、この「IV」ってのは・・・、
 「intravenous(イントラ・ビーナス)」の略で・・・、「静脈内注入」か。
 「D5W」ってのは、「dextrose 5% in water」の略で、
 「dextrose」ってのは・・・「デキストロース」、「グルコース」、「ブドウ糖」か。

 ・・・この「hemopneumothorax(ヒーモ・ヌーモ・ソーラックス)」ってのは、
 「hemo(血)とpneumo(空気)」がthorax(胸)だから、
 胸に「血と空気」が溜まった状態か・・・。


こんな調子で、見た事も、聞いた事も無い単語が、ただ延々と続く。


朝から晩まで、丸ごと4週間、この状態が続いた。 ・・・これは地獄だ。


集めた資料は、約800ページ。
医療関係のテレビドラマも、片っ端から視聴し、メモを取った。
数千ページの医学書にも目を通し、ボロボロに疲れた。


頭だけじゃなく、身体も使う。
本物の「外科手術」のDVDと一緒に身体を動かし、しっかりと勉強する。


・・・もちろん、この苦行にはれっきとした理由がある。

「日本人俳優の可能性」を広げる為の、捨て身の勉強だ。


現時点で「日本人俳優には不可能」と思われている「医者役」を、
どーにかして「日本人俳優でも可能」に変えなければいけない。

今ここで頑張らなければ、多分一生頑張らないだろう。


・・・もしかしたら、まだ今の俺には不可能かもしれない。
でもいつかきっと、可能にしてみせる!絶対にだ。


投稿者 ユウキ : 23:00 | コメント (6)

2008年02月18日  映画一般

90%の情報と、10%の想像

男性A「社長!オーケーです!」
社長 「おう。」
男性B「オッケー!」

++++

この会話を見て、どう思うだろうか?
俺は特に何とも思わない。

・・・でも実は、「何とも思わない」から凄いんだ。


「先入観」というのは本当に恐ろしい。

自分の中で、「その時代のイメージ」を勝手に作り出し、
それに合わないと、「間違ってる」と認識してしまう。


さて、俺が演じる「山下」の生きた
1953年とは、どんな時代だったんだろうか?

まずは、イメージを元に予測を立ててみよう。


■イメージからの予測
 終戦から8年、戦争の傷跡はまだ深く残っていて、
 日本人は皆、暗い顔をしているに違いない。

 まだ欧米の文化が今ほど普及していないので、
 カタカナ英語はそれほど広く使われていないはずだ。


大体、こういったイメージが思い浮かぶ。

だって、55年前の日本が、
今ほどチャラチャラしてるわけ無いじゃないか。ははは。


・・・しかし、こういった「先入観」こそが、
 演技をする上で一番の敵になる。


次の会話を見て欲しい。
これは、1950年代を題材にした、
「とある映画」のワンシーンだ。


====

男性A「社長!オーケーです!」
社長 「おう。」
男性B「オッケー!」

社長 「どうだいみんな、忘年会は箱根あたりで派手にやるかな?」

社員達「・・・おお!」「・・・よし!」

女性A「それよりもー、3ヶ月分の給料、おねがいしまーす。」

社長 「誰だぁ、不景気な声、出すのは?」

社員達「はははは!」

社長 「3ヶ月分の給料はモチロン、ボーナスの事も考えてるよ。」

社員達「おおおっ!」

====


ははは!なんと陳腐な時代設定だ。
オッケーだの、ボーナスだの、現代的すぎるだろ。
この時代はもっと、日本的だったはずだ!!!!


・・・ところが、この映画が撮られたのは、「1950年」だ。
映画「醜聞(スキャンダル)」からの引用だ。


 そんな馬鹿な!
 その時代、こんな会話があるはずがない!

 こんな「現代っぽい会話」は、あってはならないんだ!
 ・・・1950年なのだから!!


こんなのもある。



これは、映画「素晴らしき日曜日」のとあるシーンで、
画面の端っこに10秒ほど映っている「立て看板」だ。

どう見ても「バレンタインデーのダンスパーティー」と書いてある。


しかし、ここで恐ろしいのは、
この映画が撮られたのが「1947年」だという事だ。


・・・んな馬鹿なっ!

1947年にバレンタインデー!
有り得ない!あってはいけない・・・はずなんだ!!


60年前に生まれてない俺が1953年の日本人を演じるには、
文字情報や写真、映像などを参考に当時にタイムスリップするしかない。

そこで「先入観」を捨てなければ、
「1953年の日本人」ではなく、
「現代人が考える1953年の日本人」になってしまう。これはいけない。

時間が許す限りしっかりと調べ、
「1953年に生きた、9000万分の一日本人」になろうと思う。

投稿者 ユウキ : 23:28 | コメント (2)

2007年11月01日  演技全般

素足でいばらの道を

俳優は本当に難しい。

数ある難関や障害を乗り越えて、
やっと待望の役を得ても、
映画の最終版に自分が残っている確証は・・・どこにも無い。

自分自身が壊れるような挫折を何度も何度も味わって、
それでも再起して歩き続けなければいけない。

くじけたら、そこで全てが終ってしまうんだ。

俺は次の挫折が訪れるのが怖い。
・・・でも、それはいつか必ず来る。

その時は天を仰いで、胸を張って笑って歩きたい。

投稿者 ユウキ : 23:21 | コメント (5)

2007年03月16日  演技全般

お転機ですか

俺の専属エージェントであるシーバがエージェンシーを閉じる事になった。

彼女は13年間エージェントをやってたわけだが、
もう、いい加減に疲れたらしい。

「この仕事は、どんなに働いても、
 暮らしが全く良くならないの。
 毎日1時間掛けて通勤して、
 夜まで働いても、生活は全然豊かにならない。
 わたしは、このまま死ぬのは嫌なの。
 美味しい物を食べて死にたいのよ。」

彼女からこの事を知らされたのは1ヶ月ほど前だ。

俺は彼女の意思を尊重するので、
引き止めはしない。
仕方が無い事だと思っている。


・・・で、シーバが居なくなって、俺はどうするか。


今から、とあるエージェンシーとの面接に行って来る。
そのエージェンシーは俺の写真を見て、

 「この人を是非クライアントとして迎えたい」

とシーバに言ったそうなんだ。

会ってみて、どんな話が聞けるか楽しみだ。
行って来ます!

投稿者 ユウキ : 14:32 | コメント (6)

2007年03月04日  演技全般

スーパーカラーパニック

・・・ふぅ~、疲れた。

ヘッドショット(顔写真)を撮影してから、2週間。
ようやく写真の選考とデジタル修正が終わり、
9種類をオーディション応募用にアップロードし、3種類を印刷する事が出来た。


さて、俺の専属エージェントであるシーバが
彼女の13年の経験から選んだ写真は次の9枚だ。

それぞれの写真には違う使い道があって、
その使い道に沿った写真が選ばれている。


■探偵系。落ち着いていて、一途な男(映画用)


←修正前  修正後→


■考え深い男(映画用)


←修正前  修正後→


■きっと裏切る男(映画用)


■意外と純粋な男(映画用)


■良い奴(映画用)


■カジュアル系(CM用)


←修正前  修正後→


■ファミリー系。充実している男(CM用)


■ビジネス系。気楽な男(CM・映画用)


■ビジネス系。信頼できる男(CM・映画用)


今回一番苦しかったのは、「デジタル修正」のパートだ。
俺の「パソコンの画面の色」と、「写真屋さんの印刷機の色」が合わないんだ。

しかも印刷屋によって微妙に色合いが違うから、余計に混乱した。

とりあえず1枚テスト印刷し、その色とモニターを同期させ・・・
と、小難しい事をやっていたら、時間が掛かってしまった。


さあ、写真が一段落ついたので、勉強に戻ろう・・・
勉強すっぞぉおお!

投稿者 ユウキ : 23:13 | コメント (4)

2007年02月19日  演技全般

空気岩

写真家「ポール・スミス」との、ヘッドショット(顔写真)の撮影は3時間を要した。

この写真家は俺のエージェントの「シーバ」が直々に推薦した人だ。
一流の写真家らしく、3種類の撮影で、掛かる費用は$450。

俺は5種類なので・・・・・・$600だ。


 ・・・高けぇぇええええ!


$600って言ったら、結構な性能のカメラが買える値段じゃないか!
本当にそれだけの価値があるんだろうか?

・・・しかし、彼のウェブサイトを見ると、
確かに写真のクオリティは非常に高い。
特に柔らかな照明が素晴らしい。


1種類につき100枚撮るらしいので、
5種類の俺は500枚って事だ。


・・・500枚も撮って貰えるなら・・・良いか。
  俺も「自分の事」に集中できるし。


 自分の事・・・、そうだ。自分の事に集中しよう。


今回の俺は本気だ!
$600も払うわけだから、まあ当然だ。

「撮らなければいけない写真」は5種類

 ・探偵系
 ・カジュアル系
 ・クール系
 ・ファミリー系
 ・ビジネス系


慎重を期する為、まずは「下調べ」からだ。

インターネットや雑誌をフルに使い、まずは自分で、
どのような写真を撮りたいのか、その明確なビジョンを構築した。


2007-02-20-017.jpg


キャラクターを最大限に引き出す為の照明も調べ、
写真家「ポール」の過去に撮った写真を一覧にし、
どの照明をどの写真で使いたいかをハッキリさせた。


2007-02-20-018.jpg


次にそれらをプリント数枚にまとめ、シーバのオフィスに持って彼女の了承を得た。

 シーバ「ちゃんと宿題をやってるわね。偉い。偉い。」

お褒めに預かって光栄だ。


次は衣装集めだ。

「サルベーションアーミー」、「グッドウィル」など、
LA中の古着屋さんを回って、可能な限り衣装を揃えた。

それらの衣装を自分で一度着てみて、
写真に撮り、印刷してデータベース化した。


2007-02-20-019.jpg


こうする事により、現場で実際に着てみる必要が無くなるからだ。

衣装のカメラ写りは写真家「ポール」が良く知っているはずだから、
自分では一切選ばないつもりだ。


++++


オーストラリア人の写真家「ポール・スミス」は、気さくな人で、
撮影は非常に楽しく進んだ。


・・・さあ、お待たせしました!


 一体どんな写真が撮れたのか・・・!




■探偵系

衣装:
黄土色のスーツ上下 $20
黄土色のシャツ $5
ネクタイ $3
コート $20


おっしゃああああああああああ!!!
狙いは完璧だッ!

これは文字通り「探偵」や、
「犯罪者」の役などに使われる予定のヘッドショットだ。


 次、行ってみよう!




■カジュアル系

衣装:
普段着 $0
普段着 $0
普段着 $0


これは、普段のままの自分を撮ったヘッドショットだ。
俺は普段は大体こんな感じだ。

一番正直なヘッドショットなので、
使う機会も一番多くなると思う。


 次、行ってみよう!




■クール系

衣装:
黒シャツ $0
黒Tシャツ $0

これは一般的に「映画用」と呼ばれるヘッドショットだ。
特別なキャラクターを消し、
照明、背景、共にドラマチックなショットを撮る。


・・・ちなみに俺は「クール」という言葉の響きが嫌いだ。何が「クール」かッ!うおぉぉ!


 はい、次、行ってみよう!


・・・おっと、その前に、ヒゲを剃らねば。

ヒゲをキレイにそり落とし、もみ上げをバリカンで適当に刈り上げ、
整髪料で髪の毛を後ろに押しやった。




■ファミリー系

衣装:
水色シャツ $0
半パン $0

これは、一般的に「CM用」と呼ばれるヘッドショットだ。
キャラクターを前に出し、明るい感じを演出している。

 
 次、行ってみよう!




■ビジネス系


衣装:
スーツ $0   ($135の高級品!)
水色シャツ $13
青ネクタイ $3

これは、ビジネス系のキャラクターに使うヘッドショットだ。
オンライン用なので、印刷はしないと思う。


 以上が今回撮影した5種類の写真だ。


・・・うーむ。悔しいが、さすがプロ。
あまりのクオリティの高さにグゥの音も出ない。


各種100枚程度あって、
その写真の中から「良い」ものを選ぶわけだけど、
・・・この「良い」という感覚がクセモノだ。

まず、友達に聞いていけない。自分でも選ばない。
実際にヘッドショットを使う相手は「キャスティングディレクター」で、
彼らは何十万枚もヘッドショットを見ているわけだから、
価値観が一般人とズレているんだ。

だから、そこで友達にヘッドショットを選んで貰うと、確実に失敗する。
参考程度に留めるのが良いと思う。


俺は「シーバ」の意見を尊重しようと思う。

彼女は今までの幾年もの経験で
どのようなヘッドショットが仕事を生むかを
感覚的に知っているはずなんだ。

そしてその感覚は俺達の何十倍も鋭いはずだ。


・・・さあ、$600の価値はあったのか!
それは全て、これからの俺の頑張りに掛かっている。




投稿者 ユウキ : 01:27 | コメント (14)

2007年02月09日  演技全般

クズの底力

2つのオーディションに参加した。

一つはテレビドラマ、もう一つは映画だ。


俺が演じた役は両方とも20~22歳。
・・・うーん、そうは見えないけどなぁ。

まあ、他の年代は求められていないのだから仕方が無いか。


この前、エージェントのシーバが「とある映画」の「ある役」に俺を推そうとしたらしい。

 その役とは・・・「カッコいい男」。

すると、キャスティングディレクターにこう言われたそうだ。


 「・・・今回は、カッコいい人を探しているの。ごめんなさい。」


うーん流石、よーくわかってらっしゃる!

俺は「カッコいい男」では無い。
そして自分でも、カッコ良くなりたいと全く思っていない。

正直なところ、ルックスなんて、どーでも良いと思っている。
それよりも俺は「演技」で勝負したい。

アメリカに来て、自分のおしゃれの為に洋服を買った事が一度も無いのもその為だ。
俺はオーディション用の洋服しか持って無いんだ。

前にも一度書いたが、俺は「スター」になる気が一切無い。
私生活を着飾ったり、きらびやかにする気も無い。

俺はただ単に「演じる事」を生業にする一般人であって、スターじゃない。
演じてない時は、ボサボサ頭に無精ひげの「ただの人」だ。

・・・その代わり、演じる時は本気で行く。
体重120キロの役を演じるなら、120キロまで増やす。
演じる事でお金を貰うわけだから、それは当然だと思っている。


残念な事に、まだ英語力が追いついていないが、
いつかきっとそれを証明してみせる!見ていて欲しい!


うぉおおおおおお!気合入れて勉強するぞおおお!!!!今日は寝らん!!

投稿者 ユウキ : 19:34 | コメント (10)

2007年01月28日  演技全般

フルカラー大戦

エージェントのシーバに「新しいプロ級のヘッドショット(顔写真)を撮れ」と厳命されている。
今の俺の写真では、「本当のプロ」には見えないそうだ。


シーバ「昨日もキャスティングオフィスに電話して
     『今、話題の映画に出演している俳優がうちに居るんだけど』
     ってアナタを推したんだけど、
     彼らは時間が無いから映画を観てないし、
     今のユウキのヘッドショットを観たら、
     『本当にこいつがプロ?』と思われちゃうのよ。」


・・・うーん、今のヘッドショット、そこまで悪いかなぁ・・・


シーバ「いい、ユウキ?
     あなたに今必要なのは、『超一流のヘッドショット』なの。
     超一流になりたければ、
     自分で作る事は考えず、超一流の写真家に撮って貰いなさい。
     ただでさえ、今、一番忙しくなる時期なんだから、
     一刻も早く『本当のプロ』に撮って貰いなさい。いいわね。」


・・・ここまで言われたら撮るしかない。

シーバはこれまで何万枚ものヘッドショットを観ていて、
「どの顔写真が仕事を取れるか」を誰よりも良く知っているプロなんだから。


・・・はぁ、時間とお金の節約の為に自分で撮って来たが、
確かにシーバの言う通りだ。俺のヘッドショットは一流じゃない。三流だ。

最近、俺のレジュメ(俳優の履歴書)はカラーになった。プロ仕様だ。
だから余計に素人ヘッドショットがみすぼらしく見える。


よし、今週中に撮って貰おう。本当のプロに。
行動は早い方が良いに決まっている!ちっくしょおおお


■「何の役を狙っているのか分からない」と却下されたヘッドショット

↑修正前

↓修正後

投稿者 ユウキ : 06:14 | コメント (13)

2006年12月28日  演技全般

軌道修正

今日、親友とこれからの自分の展開について話す機会があり、
俺はここ2ヶ月ちょっとの自分の創造性の無さを猛省した。


 自分の演技がどのように評価されているのか、気になるんだ。

 ・・・気になって、気になって、仕方が無い!何も手に付かない!


他にしなければいけない事があるというのに。


例えば英語の勉強。
ここ2ヶ月殆ど進んでいない。

・・・非常にマズイ。

 「英語をマスターして、アメリカ人と英語で役を取り合う」

この目標はどこへ行ったんだ。


よし。ケジメを付けよう。

ウジウジ過去の自分の評価を気にするのはもう止めだ。
自分の掲げた目標を達成すべく、「死ぬ気」で勉強したいと思う。

絶対にやり遂げる。見ていて欲しい。

投稿者 ユウキ : 05:13 | コメント (10)

2006年11月07日  演技全般

秘密の作戦

自分でヘッドショットを撮影する為、大きな蛍光灯を買ってきた。
意外と安く、14$で済んだ。

あとはこれを天井から吊り下げて・・・ふふふ


・・・ぜーったいに「プロクオリティ」の写真を自分で撮ってやる!
誰かに何かを期待するのは、自分がベストを尽くした後だ!

投稿者 ユウキ : 10:07 | コメント (2)

2006年10月06日  演技全般

大自作自演時代

俳優という職業は何かとお金が掛かる。

・・・例えばヘッドショット(顔写真)の撮影だ。

プロのカメラマンに撮って貰うと、
大体80枚くらいで掛かる値段は$350(41000円)!
その後に「デジタル修正」に出すので、更に$50(6000円)。
そして印刷に$130(15000円)。

大体$500くらい掛かってしまう。


・・・しかも掛かるのはお金だけじゃない。

撮影から実際に写真を貰うのに1週間・・・
デジタル修正を頼んで受け取るのに1週間・・・
印刷に数日・・・

・・・時間もどんどん過ぎて行く。


この工程を見てて、俺はいっつも考えていた。

 
  これ、誰かに頼むんじゃなくて自分でやった方が安くて早いんじゃ・・・?


誰かに頼むから、時間とお金が掛かるんだ。
だったら全部自分ですればいいんじゃないか。


 その為に必要なのは・・・「照明」と「高性能カメラ」だ!


そこで、まずは照明を研究する為にファッション誌を買ってきた。

ファッション誌に載ってる写真はプロの照明なので、
それを参考に自分の部屋(倉庫)に電球を吊るして行く。


 ・・・悪く無いな。


次はカメラだ。

調べてみると、Kodakの「EasyShare Z650」というカメラがあった。

このカメラ、値段が$200ちょっとのくせして、
デッカイ10倍光学レンズが付いてるバケモノだ。(普通のデジカメは3倍くらい)


 ・・・いけるぞ!これを使えば俺でも撮れそうだ!

照明をセットアップし、カメラを設置した。
背景にはベッドシーツを使った。

背景にライトを当てているのは、俺自身の影を消す為だ。


カメラ   $218
三脚     $20
ベッドシーツ $3
ライト     $1 × 4個

総額 $245


よっしゃああああ! 後は気合でカバーするぞ。

気合だあああ!!


全てを自分でやる事の利点は、
さっきも書いたように「お金」と「時間」を節約できる点にある。

でも「デジタル修正」のパートは難しいので、そこだけプロに頼むのが良いと思う。
その方が確実だし、クオリティも保障される。

俺は我流なので、1枚修正するのに3~5時間近く掛かってしまう。
プロなら数十分で終わるんだろうなぁ・・・


・・・よし。英語の勉強に戻るか!

投稿者 ユウキ : 06:49 | コメント (4)

2006年06月23日  演技全般

ブラックホールに飛び込め

 
 「焦ってるよね」

ハリウッドで俳優を目指す友人の一人から言われた。

そう。俺は焦っている。
時間が惜しい。少しでも前に進みたい。


俺は2ヶ月前に「とある映像作品」に出演したとき、
そこで恐ろしい物を見てしまった。

・・・それは日本人俳優の「未来」だ。

確かに俺は「とある映像作品」に出演し、
こっちにいる日本人俳優としては一歩も二歩も先に進んだのかもしれない。

だが、そこで俺が見たものは何だったか。


 それは全てを飲み込む闇だった。


非常に限られた「日本人の役」を奪い合う日本人俳優達。

俺はこっちで何十年も活動している日本人俳優が
大役を取った他の俳優を
影で口汚くののしるのを聞いてしまった。


・・・俺の未来はこれか?


俺はこれから先、20年後、
日本人俳優と「非常に限られた日本人の役」を奪い合い、
お互いを恨み、陰口を叩き、罵り合い、足を引っ張り合うのか?


・・・俺はハリウッドに来てまで、そんな事がしたかったのか?


断じて違う!!


でも、現時点でそこに待ち受けているのは確実な行き止まり、袋小路だ。
俺達はみんな大きな壁にぶち当たり、道を塞がれ、
そこで生きる為にお互いを傷つけ合うしかない。


「本当の戦い」は壁の向こうにあるというのに!


俺は壁をぶっ壊す!
何百人もの血と涙が染み付いたこの壁を、ぶっ壊してやる!


そりゃ焦るさ!

今まで日本人俳優を何十年にも渡って
絶望に陥れて続けて来たこの糞ったれの壁が
普通に頑張ってまず壊れるわけがない!


「全て」を捧げよう。 俺の人生を持って行け!

俺達が消費しているのは「お金」じゃない。 「時間」でもない。 「自分の人生」だ。


<音読し終えた本>
児童書
The Dancing Doll 189ページ

絵本
Come Back, Amelia Bedelia 64ページ
The Creation 22ページ
Old Mother Hubbard 16ページ
Dinosaur Time 30ページ
Dinosaur Days 32ページ

■これまでの合計
冊数:23冊
頁数:2228ページ

投稿者 ユウキ : 23:13 | コメント (9)

2006年05月16日  演技全般

成す為に なすべき事

今日は夜中の1時から起きて、ただひたすらに勉強している。
何を勉強しているかというと、英語と解剖学だ。


・・・英語は分かるが、なぜに解剖学??


それは、オーディションの為。これからの為。

オーディションで医者を演じる機会がこれからあるかもしれない。
そんな時、俺は本当の医者に出来る限り近い知識を持っていたい。

それに必要なのは解剖学だけじゃなく、
手術の術式や問診のやり方までに至る医学に関する幅広い知識だ。

ただ英語が上手ければ良いってものじゃない。

きっとかなりの時間が掛かるだろう。
・・・でも、これは絶対に将来的に役に立つ。

「医者」が終わったら、次は「警察」だ。
その次は「ミュージシャン」、「弁護士」、「スポーツ選手」・・・、

たぶん終わりは無い。


英語の勉強は、ランダムに選んだ本を
とにかく声に出して速く読む練習をしている。
今の俺の読むスピードは、アメリカ人の5分の1以下だ。

・・・これではいけない。


アメリカ人の役者とオーディションで競り勝つには、

1、アメリカ人俳優並みの発音能力
2、アメリカ人俳優並みの演技力
3、アメリカ人俳優並みの英語力
4、アメリカ人俳優並みの読解力

・・・の全てを得たとしても足りないのだ。

「並み」ではいけない。
「以上」にならないと勝てない!

日本人の俺にそんな事か可能なんだろうか?
ベストを尽くそう。

とにかく本を声に出して読む!速く読む!


毎日最低3時間はやろう。
とりあえずこれを2週間続けてみて、その成果を見てみよう。
気晴らしに毎日「ニュー・スーパーマリオ」で遊ぼう
・・・ってこれは全く関係無い!

投稿者 ユウキ : 09:15 | コメント (5) | トラックバック

2006年05月04日  演技全般

果て無き道

一昨年の夏だっけか、
ミュージカルで1954年の14歳を演じた時、
俺は台本には書かれていない「教育勅語」を勉強したり、
旧字体で自分の仮想の日記を書いたりして、
「自分が演じる役」と「自分自身」を混ぜ合わせる作業を行った。

簡単に言えば、「役作り」だ。


同じように、今回「とある映像作品」に出演するにあたって、
俺は結構な量の「台本外」リサーチをした。

限られた時間内ではあったけど
「本当は体験していない自分の歴史」
を自分の物にする事が出来たように思う。

まぁ、その代償として身体がおかしくなったけど・・・


さて、この2回の「役作り」を通じ、
俺は自分なりの役作りの方法を見つけ出せた・・・ような気がする。

その方法をここに記しておきたい。


~~~~


「上手い演技をしたい」

役者なら誰でもそう思う。
でも「上手い演技」って何だろう・・・?


役者の中での「上手い演技」という価値観は
時間と共にどんどん変わる。

ここに今から書く
「現時点での自分の中での上手い演技」も、
数年後には古臭い物になってしまうだろう。

・・・でも、一応書いておこうと思う。
もしかしたら誰かの助けになるかもしれんし、ならんかもしれんし・・・


~~~~


いつの頃からか、自分の中で
 「リアルな演技をしたい」
という願望が強くなった。

ここでいう「リアルな演技」とは、
 「演じてるように見えない演技」の事だ。

理想としては、
「リアルすぎて、役者が演じている事にすら気付かない」
状態の事を指す。  


・・・この「理想の演技」を獲得にするには、一体どうしたらいいのか?


まず俺がしたのは、「演技」を捨てる事だった。

・・・そうか。役者が「演技」しようとするから「演技」であるとバレるんだ!


 分かりやすく言うと、こういう事だ。


・・・例えば、「タフな男」を演じるとしよう。


「軟弱な男」が頑張って「タフな男」を演じた場合、
そこに現れるのは・・・


 「タフな男を頑張って演じる 軟弱な男」  だ。


・・・さて、それは本当の意味での「タフな男」だろうか? ・・・違うはずだ。


もしかしたら観客の反応は
「頑張ってる」「上手くタフな男を演じてる」
かもしれない。

・・・だが、それは役者が演じてる事に気付いた上で、
「客席」という安全な場所から見ているゆえに出るコメントだ。


そしてそれは俺の目指している物ではない!


では、ここで「軟弱な男」はどうすべきか。


・・・簡単な事だ。

彼は役作りの期間を利用して「タフ」になればいいんだ。
精神的に、肉体的に、1分1秒を惜しんで「タフ」になればいい。

そして「最大限にタフになった状態」で舞台に立てばいい。

あとは「タフ」を無理に演じようとせず、
その状況に身を委ねるんだ。


・・・そうすると、観客からはどう見えるだろうか?


「頑張ってる」「上手くタフな男を演じてる」


このようなコメントが出るはずがない!


なぜなら、目の前にいるのは以前の

 「タフを頑張って演じる軟弱な男」

ではないからだ。


そこにいるのは・・・ 「タフな男」 ただそれだけだ。


~~~~


タフな男は「どうして」タフなんだろう・・・?


俺はこの疑問にこそ役者の持つ「選択の余地」があると思っている。


「タフな男」は「タフに見せようとしている男」とは違う。

「タフな男」はそれまでの人生経験によって「タフな男」になったわけで、
オギャーと産まれた瞬間からタフな男は・・・たぶん居ない。


・幼い頃から大人の汚い部分を見て育ったから?

・スポーツで精神・肉体共に鍛えたから?

・大事な人を守るため?

色々な選択が可能だし、その選択によって
100人居たら100人とも全く違う「タフな男」になるはずだ。


・・・では、ここで「タフな男」を「日本兵」に置き換えてみよう。
  そして同じ質問をしてみる。


日本兵は「どうして」日本兵なんだろう・・・?


その質問に果たしてどう答えるだろうか?


俺が「もし」日本兵を演じるとすれば、
1分1秒を惜しんでその日本兵になろうとするだろう。

彼がどのような人生を歩んできたのか、
想像力を最大限に発揮して再体験するだろう。

当然それは軍人勅諭(ぐんじんちょくゆ)や軍歌、
果ては歩兵須知集(ほへいすちしゅう)にまで及ぶはずだ。


「限られた時間の中で最大限に役と自分を混ぜ合わせる。」


それが俺の現時点での演技法だ。


出来立てホヤホヤの演技法なので、
自分でも上手いやり方が分からない。

もう少しスマートに出来れば良かったんだけどなぁ・・・

投稿者 ユウキ : 23:24 | コメント (3) | トラックバック

2006年01月30日  テレビ

嵐の中で凪ぐ心

「とあるテレビシリーズ」のセリフ覚えは順調だ。

いよいよ今日が2次選考なので、朝の5時から起きて最終チェックをしている。

うちのエージェンシーも
テレビシリーズのレギュラーの2次選考とだけあって気合が入ってるようで、
午後2時半の2次選考の前に
エージェンシーに寄ってリハーサルを行う事になった。

一方俺の方はと言うと・・・事の重大さの実感が感じられない。

もしこの役を取れば名実共に「ハリウッドスター」の仲間入りする
絶好のチャンスなはずなのに、特に心が躍らない。


・・・実際に役を取るまでは所詮「絵に描いた餅」。食べられない。

今の俺に出来る事は、自分の最高の演技をする事だけ。
そこに「スターになろう」という感情は邪魔なだけだ。


さぁ、本番まであと9時間。

自分のセリフを最低でも100回は読み直すとしよう。


■テレビ・映画用

投稿者 ユウキ : 05:15 | コメント (2) | トラックバック

2006年01月27日  演技全般

軽いステップで

最近は本当に忙しい。


今、俺は6つの事を掛け持ちしている。

1、演技学校 (ミュージカルとカメラ演技)
2、コメディーの舞台のリハーサル
3、写真撮影とそのデジタル修整
4、台本読み
5、オーディション
6、コメディー映画の編集とポスター製作の手伝い


時間が無くて車内泊する事も多くなって来た。

一日が36時間にならないかなぁ


■医療関係者

投稿者 ユウキ : 23:21 | トラックバック

2006年01月03日  演技全般

暗闇に潜む影

俺の住む倉庫の中には畳3畳、冷蔵庫、ベッド、そして丸テーブルがある。

丸テーブルに向かってずっとデジタル修正作業をやっていたのだが、
十何時間もずっと座りっぱなしだったので腰がおかしくなった。

おー、いててて。歳を取るとはこういう事か!!


腰痛の代償に中々良い物が出来た。


■マフィア


「暗い」と言われたので全体的に明るくするように心がけた。
暗い方が雰囲気出てるんだけどなぁ・・・


さぁ、みんな!たのしい「まちがいさがし」の時間がやってきたよ!


2006-01-03-002.jpg


Q、いくつ「まちがい」をみつけられるかな?


がんばってね!

投稿者 ユウキ : 18:39 | トラックバック

2006年01月01日  演技全般

偽りのアスリート

明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。


さぁ、本題に入ろう!


デジタル修正の作業は順調だ。


■代表選手


どうだろうかっ!


・・・はい、ちょっとやりすぎました。ごめんなさい。


でも、もしキャスティングディレクターがこの写真を見れば、
確実に「代表選手」のオーディションに俺を呼んでくれるだろう。

それだけの説得力を込めたつもりだ。


■修正前→修正後


まだまだガンガン行くぞー!

投稿者 ユウキ : 23:31 | コメント (3) | トラックバック

2005年12月31日  演技全般

気合の一撃

倉庫の中はクソ寒いけど、俺の魂は燃えている。

今回のヘッドショット(俳優の顔写真)のデジタル修正は、
今まで培ってきた技術を総動員して本気で取り組んでいる。

これの良し悪しがオーディションまでの道を作るんだ。


■電気工事士


・・・どうだろうか!!


・・・これならプロの撮った写真に負けまい!!!


写真のはレンズで決まってしまう部分が多いように思う。
限定的なフォーカスは、写真をよりドラマチックに見せる。

俺は友人の家庭用デジカメを借りてるだけなので、
足りない部分は気合でカバーする。


■修正前→修正後


さぁ、年越しソバを食って頑張るぞ!!

投稿者 ユウキ : 01:46 | トラックバック

2005年12月23日  演技全般

暗闇の中で

「ヘッドショット(俳優の顔写真)の撮影の準備」
というと、衣装揃えが主になるわけだが、
そこで、「どうしても手に入らない物」がいくつか出てくる。

今回で言えば、「マフィア」を撮影する上で必要な

「タキシード」
「蝶ネクタイ」

なんかがそうだ。

俺の予算は限りなく少ないので、
通常何百ドルもするタキシードなんて買えるわけがない。


そこで・・・俺はとにかく古着屋を回る事にした。


アメリカにはビンテージ物専門の古着屋よりも
 「グッドウィル」
 「サルベーション・アーミー」
 「アウト・オブ・クローゼット」
のような、本来の意味での「古着屋」が多く存在する。

そこは一般家庭の倉庫に眠っていた古着の宝庫であり、
通常は手に入らないような衣装(?)が
破格の値段で手に入ったりする。

前回の撮影で使用した
 「医者用のスクラブ(青い医療関係者用の着衣)」
 「整備士用の紺シャツ」
などはそれらで購入した物だ。


だが・・・、いくら探しても
「ヒットマン用の黒のスーツ」
「弁護士用の茶色スーツ」
「マフィア用の黒タキシード」
の3点がどうしても見つからない!

スーツは・・・あるにはあるが、
明らかに安物だったりサイズが合わなかったり、
撮影に耐えられる代物では無い。

 ・・・ヤバイ。撮影は明日なのに。

焦る気持ちを抑えながら、次から次へと古着屋を巡った。


そして・・・、撮影前日の夜8時。

パサデナの古着屋で・・・・、とうとう見つけた!!


  タキシード $10


おおおおお!タキシード!! しかも・・・$10!!


サイズは・・・?  おおぉ、・・・合うぞ!

よっっっしゃぁああああぁああ!!


・・・本当にギリギリだった。
これが無きゃ明日の撮影は成立しない。

後は・・・「蝶ネクタイ」だが、それは心配していない。

蝶ネクタイくらい・・・自分で作ればいいんだ。


<蝶ネクタイの製作に必要な物>

・$1ショップで購入して来た赤いバッグ
・ハサミ
・瞬間接着剤

この赤いバッグの表地(赤)と裏地(黒)を使って、
赤と黒の蝶ネクタイを作る。

1、「縦4センチ」「横11センチ」の長方形に切り出す

2、真ん中を細長い生地で結ぶ


完成!


制作費 1$


・・・ひひひ。誰もこれが元はバッグだったとは気付くまいて。


 ~~~~


木曜日の撮影は朝の8時からスタートした。

親友のナオコと衣装の搬入を済ませ、
俺が照明と背景を設置していく。

背景には昔作った「赤い幕」を利用した。


まず撮影するのは「ヒットマン」と「マフィア」の2つだ。

俺は「悪人面」らしく、悪役としてキャストされる場合が非常に多いので
この「ヒットマン」と「マフィア」の2つはちゃんと撮影しなきゃいけない。

インターネット用(500×700pixel)の写真だけじゃなく、
8×10インチ(20×25センチ)のヘッドショット用に
どうしても「最高の一枚」が欲しい所。


数十回にも及ぶ照明の微調整の末、俺達は撮影を開始した。


●撮影4日目 撮影者:俺、ナオコ 
  照明:俺   メイク:俺

■ヒットマン

衣装:
黒いシャツ $10
黒いスーツ $6
赤ネクタイ $1

小物:
オモチャの銃 5$


■マフィア

衣装:
タキシード $10
白いシャツ $4
蝶ネクタイ $1
赤いバラ  $1


苦労して撮った写真を早速エージェントに見せに行った所、

 「雰囲気はいいが、暗くて顔が見えない」
 「印刷するヘッドショット用はカメラ目線がいい」

と言われた。


・・・そこで、もう1日使って「明るめ」の写真を撮る事にした。


●撮影5日目 撮影者:俺、ナオコ 
  照明:俺   メイク:俺

■明るめ写真1


■明るめ写真2


・・・確かに明るくなったが、今度は迫力が無くなった。
しかも「悪ぶって」撮ったものだから嘘っぽい写真になった、

・・・やっぱ俺は影がある方が好きだな。

照明って本当に難しいね。


~~~~


まだ撮ってない職業が多くあるけど、
撮影を一度ここで中断しなくてはいけない。

理由は・・・・・俺が「ヒゲを剃れない」から

何故ヒゲを剃れないか、その理由は・・・・・・またのお楽しみという事で。


今年のクリスマス~お正月は、
これらの写真を死ぬ気でデジタル修整し、
インターネット用オーディション応募サイトにアップロードするつもりだ。

キツイけど、充実した正月休みになりそうだ。 よっしゃやるか!

投稿者 ユウキ : 23:32

2005年12月20日  演技全般

本気の力!

先週の土曜日、日曜日、月曜日の3日間を使い
過去最大規模のヘッドショット(俳優の顔写真)の撮影を行った。

今回のテーマは  ”「本物」になる事”


俺は今まで、様々な妥協をして来た。

 「ビジネスマンっぽい」「侍のように見える」

・・・だが、今回は違う!

 「ビジネスマンにしか見えない」「侍でしかあり得ない」

という、「完全主義」を貫くつもりだ。


・・・そう、今回の俺はかなり本気だ! やる気は150%くらいだ!


どうしてこんなにも必死なのか、その理由を話しておきたいと思う。


先月、俺のエージェンシーの「インパクト・タレント・グループ」の
オフィスにある1台のパソコンが壊れ、それを俺が直す機会があった。

その時、俺は自分のエージェンシーのオフィスに4時間ばかし居て、
担当のエージェントである「マイク」が
インターネット上でオーディションに応募する様子を眺めていた。


エージェントの応募方法はこうだ。


まず、コンピュータの画面にプロジェクトの概要と募集中の役柄が表示される。


・・・例えば、こんな感じだ。

======================
タイトル:ホニャホニャ大作戦
監督:ポンポコ
プロデューサー:パンパラ
キャスティング:ドンチャン

報酬:SAGの基本報酬
撮影開始:1月12日
2次オーディション期日:12月20日

この映画は低予算のコメディ映画です。
デモテープを含め、ネット経由で応募して下さい。


ホニャ刑事:30~40歳、男、白人。他人を信用する事ができない。
       些細な事ですぐ怒る (主役)

ホニャ婦人:20~27歳、女、白人。ホニャ刑事を常にサポートする
       献身的な妻。責任感が強い。(主役)

アァラ・マア:35~45歳、男、黒人。ホニャ刑事の親友。優しい。(脇役)

モジャモジャ:20~30歳、男、人種指定無し。弁護士 (端役)

======================


ここで、俺のエージェントの「マイク」が
「ホニャ刑事」の役に自分のクライアント(担当俳優)を
応募するプロセスを見てみよう。


マイクはまずクライアントのデータベースに行き、検索窓にこう入力する。

 「30~40歳」「白人」

すると、その条件に合う俳優が30人ほどリストで表示された。

マイクはそのクライアントの一覧を見ながら、
その役に合う役者を選んで行く。

 「ふーむ。この役に・・・・・・クリスは合うな。」

そうして彼はクリスの持っている写真一覧を表示させる。
・・・クリスは3枚の写真を持っていた。

そのうちの一枚が「刑事っぽい」ので、マイクはそれを応募に使った。


・・・同じような方法で、マイクは10人ほどの俳優を「ホニャ刑事」に応募した。


次に、「モジャモジャ弁護士」の役に合う役者を探す

 「さて、モジャモジャには誰を応募しようかな。」

表示された俳優一覧を見ながらマイクは考える。

 「・・・そうだ、ユウキも応募しよう。」

そう言って、マイクは俺の写真一覧を開く。

そこに表示されるのは・・・


マイクは悲しそうに頭を振る。

 「・・・なんて事だ。ユウキはこの役にぴったりなのに、
  弁護士に見える写真が一枚も無い!」

彼は「ユウキ」をこの役に応募する事を諦めた。

・・・エージェントの「応募」には常に責任が伴う。
エージェンシーの看板を俳優に背負わせるわけだから、
いい加減な写真は送る事ができないんだ。


・・・これがどういう意味か分かるだろうか


キャスティングディレクターは当然
応募されたヘッドショットを見て俳優をオーディションに呼ぶわけだが、
そこで「タイプキャスト」という作業を行う。

タイプキャストとは「彼は~~に見えるからオーディションに呼ぼう」
という行為の事だ。


 どんなにその俳優が名優でも、
 募集されている「タイプ」に見えなければ、オーディションには呼ばれない!


俺はこのプロセスを見て・・・ショックを受けた。

・・・だが、同時にある事を悟った。


試しにキャスティング・ディレクターの視点から考えてみよう。


 ・『郵便屋さん』の役を演じてくれる俳優が欲しい


そんな時、自分がキャスティングディレクターだったら、
どんな写真を持った俳優をオーディションに呼びたいだろうか?


・・・暗闇の中で不敵に笑う俳優? ・・・それは無い。

・・・鼻に割り箸を突っ込んだ俳優? ・・・そんな馬鹿な。

・・・明るい笑顔でにこやか笑う俳優? ・・・もしかしたらね。


・・・だが、そんな時、
もし「本当の郵便屋」の写真を持った俳優が居たら・・・?

俺がキャスティング・ディレクターだったら、
「本物」をおざなりにできるだろうか・・・?  俺にはできない!


・・・そうだ。 「本物」になればいいんだ!

「郵便屋」が欲しいなら「郵便屋」の。
「弁護士」が欲しいなら「弁護士」の。
「医者」が欲しいなら「医者」の。

いくつになるか知らんが、ニーズのある分だけ
「本物」のヘッドショットを作ってしまえばいいんじゃないか!

そうすれば・・・、「アジア人だから」という理由で
アジア人専用の役「しか」呼ばれないという現状を打破できるはずだ・・・!


これが、俺の閃きだった。

そして俺はこの撮影に全てを賭ける覚悟をした。


「本物」になる為に必要な物は全て揃える。
完璧な写真を撮ってやるぞ!   ・・・低予算で。


さぁ、もう「おしゃべり」はいい。

結果をご覧頂こう!


●撮影初日 撮影者:カンナさん 
  ロケ地:自宅、グリフィス公園
  照明:俺   メイク:俺


■郵便屋さん


衣装:
水色のシャツ $12
水色のTシャツ $4
紺のズボン $7
靴 $20
サングラス $1
サングラスの紐 $1

小道具:
メール
肩掛け鞄
USPSのバッジ (自作)


・・・「本物」だ!よっしゃぁああああ


次、行ってみよう!


■ホームレス

衣装:
くたびれた白シャツ
くたびれたジャケット
色あせたジーンズ $7

小道具:
毛布
ダンボール
スリッパ
ビニール袋
空パック

散髪前に撮影した画像。
さようならボサボサヘアー・・・


次、行ってみよう!


■整備士


衣装:
紺のYシャツ $6
水色のTシャツ
紺のズボン 
腰の道具入れ $1
帽子 $14

小道具:
俺のトヨタ車!
手に持ってるクリップのような物
道具箱
手袋
禁煙のマーク $1
謎のテープ×2

この帽子は色々と使えそうだ


次、行ってみよう!


■ナード(英語で言うオタク)

衣装:
危険なセーター $3
黄色いシャツ $6
眼鏡 1$
ズボン

小道具:
コントローラー
漫画本

屋外と違って室内での撮影は光の関係でかなり難しい。
眼鏡にほんのりゲーム画面を映すのに苦労した。


次、行ってみよう!


■電気工事士

衣装:
水色のポロシャツ $13
紺のズボン
サングラス
道具ベルト

小道具:
配電盤
ドライバー

「私達にお任せ下さい!」


次、行ってみよう!


■田舎者


「危ない人」と「擦れて無い青年」の2本立てでお送りします。


次、行ってみよう!


■日曜大工


お父さんは頑張るよ!


次、行ってみよう!


■トラックの運転手

衣装:
帽子
主張しない上着
トラック

「早くしろよ、ったく。」


次、行ってみよう!


■パークレンジャー

「おい、そこ何してる」


以上、撮影初日!

続いて2日目へ


●撮影2日目 撮影者:俺、ナオコ 
  ロケ地:学校
  照明:俺   メイク:俺


■外科医・看護師

衣装:
スクラブ $6
名札  (自作)

「大丈夫。きっと良くなりますよ」


次、行ってみよう!


■ヒップホップ

衣装:
ダウンジャケット
ネックレス(犬用の鎖+ペンダント)
ズボン
緑シャツ $6

小道具:
赤いソファ

「何か用?」


以上2日目終了!

続いて3日目!


●撮影3日目 撮影者:俺、ナオコ
  ロケ地:学校、グリフィス公園
  照明:俺   メイク:俺


■代表選手

衣装:
スポーツウェア $14
メダル

「ありがとう!みんな本当にありがとう!」


次、行ってみよう!


■バーのお客・ビール好き

衣装:
カジュアルなシャツ $12
カーキシャツ $4
カーキズボン

小道具:
バー(ピアノの裏側)
酒瓶たくさん
メキシコ帽

「かんぱーい!」


以上、3日目終了!


・・・疲れた。

衣装や小道具、そしてロケーションを揃える為に
寝不足でフラフラになりながら頑張った。

・・・だが、まだこれだけ残っている。


・サラリーマン
・CEO
・政治家
・弁護士
・記者
・レポーター
・科学者
・マフィア
・ギャンブラー
・殺し屋
・紳士
・富豪
・ウェイター
・シェフ
・店員
・警察
・刑事


次の撮影日は今週の木曜日。

それまでに・・・なんとしても準備を終わらせる!俺は・・・本気だ!!

投稿者 ユウキ : 08:18 | トラックバック

2005年12月14日  演技全般

へーんしん!

今週の土曜日に大規模なヘッドショット(俳優の顔写真)の撮影をするつもりだ。
様々な職種の衣装を完全に揃え、「本物の写真」を撮ろうと思ってるんだ。

昨日と今日とで結構な数の衣装が揃ったので、
友人のナオコと共に「テスト撮影」をしてみた。

ナオコのビデオカメラに付いている低性能のカメラ機能を使って
撮影しているわけだが、
「衣装のカメラ映り」や「それっぽいポーズ」を研究するには十分だ。

俺が撮影しようと思っているのは次の「職種」

・登山家
・日曜大工
・郵便屋さん
・整備士
・犯罪人
・トラックの運転手
・ホームレス
・店員
・オタク
・アスリート
・侍
・兵隊
・ヒップホップ
・スタイリッシュ
・カジュアル
・コック
・看護師
・医者
・警察
・科学者
・政治家
・CEO
・紳士
・ビジネスマン
・レポーター
・記者
・弁護士
・マフィア
・生徒

これだけの数になると、衣装の数も膨大な物だ。
特に「医者」や「警察」などの専門職になると、
その職種に合った専用の「制服」が必要になって来る。

テスト撮影では、これらの衣装がちゃんと写真上で「本物」に見えるか試した。


郵便屋さん

ヒップホップ

登山家・レンジャー

カジュアル

日曜大工


ヒゲ面なのは「ホームレス」を最初に撮影する為なのでご容赦頂きたい。

さぁ、頑張って衣装を揃えなければ!

投稿者 ユウキ : 15:03 | コメント (2) | トラックバック

2005年09月06日  演技全般

バリバリぶるぶる

インターネットでのオーディション応募用のヘッドショット(顔写真)に、
新たな1枚が加わった。


これがそのヘッドショットだ。



・・・。


・・・さて、


  ・・・うむ。


     ・・・ほほう。


  ・・・どうだろう。


 ・・・どうだろうか・・・!


・・・なにか、


  ・・・なにか、変じゃない?


・・・そう?


  ・・・何かが・・・おかしい。


さて、どうだろう。


「何かがおかしい」と感じる人、そうでない人。


・・・感じる人は・・・きっと鋭い目を持っているんだろう。


見た人が違和感を感じるのは、ある意味当然だ。
何故なら本来こんなヘッドショットは「存在」してないんだから。


~~~~


~~~~


~~~~



・・・その通り!


俺は昔のヘッドショットを「リサイクル」したんだ!



流石に・・・バレるかな・・・?

かと言って、プロにまた撮って貰ったらお金が掛かるし・・・


一時凌ぎとしては悪く無い出来のような気がする。


しかし、髪型が変わるだけで印象まで随分と違って見える。


・・・ついでなので、色々とシミュレートしてしてみようか。


茶髪バージョン


うん。似合わない。こりゃぁ徹底的に似合わない!
あり得ないね。
顔が人2倍濃いから尚更滑稽に見える。


もじゃもじゃバージョン


・・・おや?これは中々どーして。
俺はヒゲもじゃの方がいいのかね。



やり過ぎだ。



ズレてる。



手に持ってる。


2005-09-06-008.gif


動いてる。


・・・最近の俳優が「デジタル」でヘッドショットを撮る事に拘る理由が
なんとかくお分かり頂けただろうか。あんだ、また恐ろしいねー、うひゃー

投稿者 ユウキ : 23:46 | コメント (4) | トラックバック

2005年08月11日  演技全般

種植え

インターネット上のオーディション応募サイト
Casting Networksに8枚のヘッドショット(顔写真)を載せた。

ヘッドショットを追加する場合、最初の1枚は$25、
2枚以降は$10の料金が掛かる。

俺は8枚追加したので$95掛かった。

この8枚は先週水曜日に撮影した写真から
エージェントのマイクが選び出した物だ。

 
この種で大きな実がなってくれると嬉しいが、さてさて・・・

投稿者 ユウキ : 20:12 | コメント (5) | トラックバック

2005年08月09日  演技全般

顔写真のレシピ

最近の俳優のヘッドショット(顔写真)はカラーが主流になっている。

カラーになった事により、キャスティングディレクターは
俳優の輪郭や肌の色まで読み取れるようになった。

だが、カラーで高解像度の写真は「俳優が見せたくない物」まで
時として映し出すようになってしまった。

ニキビ痕の赤みや、濃すぎたアイシャドー。
撮影後に気付いてももう手遅れだ。

$300以上支払って得た写真が
納得のいかない代物だったらどんなにショックだろう。


・・・しかし、そこに現れた救世主があった。

  それが「デジタル修整」だ。


このデジタル修整によって、ニキビ痕やアイシャドーの色はもちろん、
照明の色具合やピンぼけ直しまでできてしまう。

今ハリウッドの一線で活躍する役者のヘッドショットはほぼデジタル修整されてると言っても過言じゃないだろう。


本来は、
プロの写真家に撮って貰った写真を
プロのデジタル修整家に修整して貰う、
というのがセオリーだと思う。

だが、それには結構な出費が必要で、俺にその余裕は無い。

そこで俺は、
アマの友人に撮って貰った写真を
アマの自分が気合を入れて修整する、
という方法を取る事にした。

幸い俺は5年間も色々な画像を作って遊んでいたので
素人並に少しのテクニックは身に付けてるつもりだ。


「そこまで修正する必要あるの・・・?」

と疑問に思うかもしれない。


・・・そこで、まずはこの写真を見て欲しい。


左側を撮ったのは先週の水曜日。

パイレーツ・オブ・カリビアンのオーディションに行った後、
泥を顔に付けたまま、ノーメイク、照明無し、
ヨレヨレで、しかも裏返しのTシャツを着て撮影した。

右側はその写真をデジタル修整した物。


・・・さて、どっちの方が「プロっぽく」見えるだろうか。


俺はこの修整で大きく5つの事を行った。

・撮影後のメイク
 撮影時にノーメイクで撮って、撮影した後にデジタル修整でメイクを施す。

・衣装直し
 ヨレヨレで裏返しのTシャツを、表向きの新品に!

・照明調節
 色をコントロールする事により、プロっぽい照明を当てる。

・顔のパーツをはっきりさせる
 特に目にフォーカスが行くように調整する。

・ぼかし
 目を頂点にして、周りを徐々にぼかす。


・・・疲れた。


デジタル修整は本来バレては意味が無い。
オリジナルの味を残して、バレない程度にやるのが良いと思う。

これからヘッドショットを作る方は、くれぐれもバレないように注意して欲しい。

俺は・・・もうバレてるからいいのだ!

投稿者 ユウキ : 23:37 | コメント (4) | トラックバック

2005年08月07日  演技全般

電脳アクター

エージェントのウィリアム・マイケルは言った。

 「ユウキ、君はもっと写真を撮らなきゃいけない。
  今はオンライン上でオーディションに応募する際、
  写真のバラエティに乏しいのでかなり厳しい。
  今週中にでもデジタルカメラで写真を撮って欲しい。」

必要ならば、撮らなければならない。

俺は友人のカンナさんに頼んで
彼女のデジタルカメラで撮影会を催す事にした。

被写体は毎朝コールドリーディング(台本読み)のトレーニングをしている俺とナオコ。

この前デモテープ用に購入した照明を使って簡易スタジオを部屋内に作り、
約5時間掛けて500枚ほど撮影した。

・・・もしもこれをプロのカメラマンに頼んでいたら$1000以上掛かっている所だ。


当然、これはプロ仕様のカメラでは無いので出来あがりの差は歴然だ。

もしこれら画像をそのまま使っても、
 「なんだアマチュアか。」
と逆に見くびられてしまうだろう。


・・・では、どうすれば良いのか。


ここで登場するのが「デジタル修正」だ。

「安っぽい」画像をデジタル修正する事により可能な限り「プロっぽく」見せるんだ。

俺はこれから数日掛けて自分の写真にデジタル修正を施していく。
はっきり言ってかなり辛い。だがやらねばならない。

明日はその「デジタル修正」のテクニックに注目したい。期待していて欲しい!

投稿者 ユウキ : 23:16 | コメント (2) | トラックバック

2005年07月28日  

自分の足で歩み出せ!

ちょっと遅れて映画"Want of Opportunity"へ速達でデモテープを送った。
届くのは土曜日。果たして間に合うだろうか。

これが今回送ったデモテープだ。


デモテープその1
1分32秒 .movファイル (5.6Mb)


今回はとりあえず

・ラストサムライ
・昨日撮ったシーン
・六

から3シーンを入れた。

今回のは急ぎで作って貰ったので編集が雑だしキャラクターがキワモノだらけだ。
自分で編集できるようになったらもう少しプロっぽく見えるように直したいと思う。


・・・多分、俺は3種類のデモテープが必要だ。

・コメディ
・普通
・悪役

時間が掛かりそうだ。・・・でも頑張ろう。

少しづつ、少しづつだ!

投稿者 ユウキ : 22:05 | コメント (2) | トラックバック

2005年07月27日  演技全般

3倍希釈

今日はミュージカルの授業の発表会だった。

俺は3曲歌ったんだけど、この2ヶ月の間に自分の歌唱法が上達したのが分かって嬉しかった。

その後、友人のラファエロの協力でデモテープに使う為の映像を撮影した。
22日に撮影した映像は逆効果なので使わない事にしたんだ。


ちょっとおかしく聞こえるかもしれないが、
「俳優のデモテープ」で演技力はあんまし関係が無い。

ここで重要なのは「いかにプロっぽく見えるか」。


キャスティングの人達はデモテープを見る時、
 「この人に役を任せて大丈夫だろうか・・・」
と不安になりながら見てるわけだから、
 「僕はプロですよ!ほら!」
と彼等を安心させてやらなければいけないんだ。

22日に撮影したカフェのシーンは明らかにアマチュアに見えてしまうので、もしも俺がこれを使ったら、彼等の反応は「なんだ。素人か」で終わってしまう。


それでは駄目だ。

プロっぽく見せなければ・・・!


という事で良いカメラを使ってモノローグ(一人芝居)を撮影した。
セットは照明1機だけ。他は何も無い。

照明1機を使って、新たな世界を作り出す。


撮影終了後、エージェントのマイクから留守電が入っていた。


マイク「ユウキ、このメッセージを聞いたら電話をして欲しい。
    新しいヘッドショットの写真の撮影は、ちょっと待って欲しい」

・・・???


ユウキ「マイク、留守電聞いたけど、どういう事?」

マイク「ユウキ、君も知っての通り、僕はCM専門のエージェントなんだが、
    君にインパクト・タレント・グループの映画専門エージェントの
    面接を受けて欲しい。だから、ヘッドショットの撮影は少し待ってくれ。
    詳しい事は明日教えるよ。」


へぇー、マイクはCM専門エージェントだったのか!
今まで知らなかった俺って・・・


家に帰ると、なんかご大層な封筒が届いていた。

差出人は「Screen Actors Guild」。

・・・え?SAG?
俳優組合が俺に何の用だ・・・?

封筒の中には両面印刷された一枚の文書が入っていた。


Dear Yuki:

Screen Actors Guildは、2005年7月15日に"Ask the Dust"で声優を担当されたあなたが、世界最高峰の本組合に入会する資格を有した事をここにお知らせします。


・・・なにぃいいいいいいいい!?

俺がSAGに入る資格を得ただと!?

本当か!?信じられない!

SAGはハリウッドで俳優を目指す人が常に夢見る組合だ。
ここに属さなければ成功する事は不可能なんだ。

誰でも入れるわけじゃない。
SAG映画に3本出演するか、大きな役を取らなきゃ駄目だと聞いてたのに・・・。


・・・待てよ?


ブラック・ニンジャ(SAG映画)
ラスト・サムライ(SAG映画)
Ask the Dust(SAG映画)


・・・ああ、なるほど・・・。
俺は気付かないうちに3本のSAG映画に出演してたのか。


今、どうやら俺は大きな流れの中にいる。

でも、流れに身を任せる事はしない。
流れに沿って全力で泳いで加速を付ける!

投稿者 ユウキ : 23:42 | コメント (2) | トラックバック

2005年07月26日  オーディション

上へ伸びる手

インパクト・タレント・エージェンシーの正式名称は
インパクト・タレント・グループだった。

俺のエージェントとなるウィリアム・マイケルのオフィスで、
彼からもう一度システムについて説明を受けた。

マイク「ユウキ、これを読んでここにサインして欲しい。
    これは小切手を現金化する為の委託書なんだ。
    ここに届いた小切手はエージェント料を引かれ、
    それから君の所へ回されるってわけだ。」


それから、彼と色々な事について話し合った。


ユウキ「マイク、正直に言って今のヘッドショット(顔写真)はどうかな」

マイク「そうだな・・・、
     今のヘッドショットだと・・・・、」

マイク「左下と右上の奴が好きかな。
    昔の坊主頭のヘッドショットはナイスだけど、今の君とは全然違うからね。
    キャスティングの人達はヘッドショットと同じ人の登場を望むから。」

マイク「・・・でもね、ユウキ。
    君はもっと写真をたくさん撮らなきゃいけない。
    色々なバラエティの写真が欲しいね。
    今週末とか、写真を撮る時間はあるかい。」

ユウキ「もし必要とあらば、絶対に撮るよ。」

マイク「じゃ、お願いするよ!」


俺は・・・今、一刻も早く仕事がしたい・・・!!

投稿者 ユウキ : 22:13 | コメント (2) | トラックバック

2005年07月25日  オーディション

プロローグ

今日は映画「アクター」のエキストラをやっていた。
別にお金が貰えるわけじゃないけど、特に忙しいわけでも無かったからだ。

朝の10時から中華街にあるサイゴンセンターで撮影は行われた。

眩しい太陽が照り付ける中、
商店街のアーケード通りを指示に従って行ったり来たり。


そんな時、俺のプリペイド携帯電話が鳴った。(振動した。)


マイク「やあユウキ、この前は面接に来てくれてありがとう。
    エージェントのウィリアム・マイケルだけど。」


・・・!!


ユウキ「やぁマイク!どうしたの?」


マイク「ユウキ、君をクライアントとして迎えたいんだ。」


・・・?


 ・・・うおおおおおおおおおおおっっ
    きたあああああああああぁあああ!!


ユウキ「そ、・・・それはグッドニュースだ!」


マイク「ユウキ今までにエージェントに属した事はあるかい?」
ユウキ「いや、無いよ。」

マイク「エージェントがどういう物か分かるかい?」

ユウキ「・・・思うに、エージェントと俳優はお互いを支え合うパートナーだと思う。」

マイク「うん。僕達はまず君を3ヶ月サポートして、
    君がどれだけの能力を持っているか試したいんだけど、いいかい?」
ユウキ「望むところさ!」
マイク「オッケー。契約の詳しい内容について話そう。」


マイク「まずは映画だけど、組合に属している大型映画の場合、
    僕達エージェンシーは君の取り分の10%を頂く。
    独立映画などの場合は20%。いいかい?」
ユウキ「分かった。」

マイク「あとユウキ、君とはパートナーになるわけだから、正直に言おう。」

ユウキ「どうしたの?」
マイク「僕が考えるに、君はコマーシャル顔では無いと思う。」
ユウキ「そうかもね。」
マイク「あと、君のヘッドショット(顔写真)だが、何か足りないと思う。
    撮り直す予定はあるかい?」
ユウキ「もしも必要なら、撮り直すよ。」


マイク「ユウキはインターネットのオーディションサービスを使ってるかい?」

ユウキ「一応Actors Accessに登録してるけど、まだ年会費を払ってないなあ。」
マイク「では、できるだけ早く登録して欲しい。
    L.A. CastingBreakdown Services なんかもだね。」
ユウキ「分かった。」


マイク「とりあえず、明日オフィスに来てエージェンシーのロゴを受け取って欲しい。
    君は今からこれを自分の履歴書などで連絡先として使う事になるからね。」
ユウキ「そうだね。」

マイク「それじゃ、また明日!」
ユウキ「それじゃ!」


・・・エージェントが!

・・・とうとう俺にエージェントが!!


・・・渡米5年目にして、初めてのエージェントがっ!!


もうね、死ぬ気で頑張るよ。
これからの活躍に期待して欲しい!よっしゃ行くぞ!

投稿者 ユウキ : 22:22 | コメント (5) | トラックバック

2005年07月18日  コメディ

コメディは常識の中に

コメディのカテゴリーの中に「インプローブ」と呼ばれる物がある。
これは台本が無い状態で演技する事を指す。つまりは「即興」だ。

「動きのインプローブ」だったら俺もまだ付いて行ける。
しかし「会話的なインプローブ」だと・・・正直言ってかなり厳しい。

それは、「会話のコメディ」はその文化の「常識」を
基にしている場合が非常に多いからなんだ。

・・・日本人の俺にはその常識が理解できない。


たとえば「昔話」というお題が出たとする。

もし俺がここで 「おむすびがコロコロと坂を転がって・・・」 とネタを振ったら、
彼等は当然理解できずにキョトンとしてしまうだろう。

同じ事が俺にも言える。

彼等がアメリカの昔話のネタを俺に振っても、
俺はその昔話を知らないから応えようが無い。

「歌謡」や「ものまね」なんかでもそうだ。

こういう俺の知らない「常識」をネタとして振られて、
それにちゃんと応える事ができない時、俺はかなり惨めだ。

アメリカ人の中には英語が上手く喋れない人を
"Speak English!" (英語で話せ)
と言って見下す人がいるが、
インプローブで俺が常識を解さない時、相手役と観客が心の中で
"Speak English!"
と言っているような気がするんだ。


・・・さて、どうしたら良いだろう。

俺には毎日テレビドラマを追っかける暇も無いし、
今から彼等の常識を1から学ぶのは不可能だ。

そうだな・・・できるだけ本を読むようにしよう。・・・できれば様々なジャンルを。
・・・今度図書館に行って、児童書でも読んで来るか・・・

コメディの道は非常に深く、険しい。だが進まねばならない。

投稿者 ユウキ : 23:18 | トラックバック

2005年06月19日  演技全般

エージェント選び

今、エージェントのリストに目を通して
ヘッドショット(写真)を送るべきエージェントを探してるんだけど、
これがまた250以上あるので大変だ。

1通送るのに切手代が60セント掛かるので、
全部に送ってたら$100以上掛かってしまうのだ。

エージェントのリストは、大体こんな感じで書いてある。


 テキート・エージェンシー   323-×××-○○○○
 ×××× サンタモニカ通り サンタモニカ 900××
 マーティン・デニス(長編映画、TV、CM)、ピーター・マクミラン(タレント)。
 知名度の高いタレントを多く手掛ける、とても良く知られたエージェンシーである。
 洗練されたデモテープ・ヘッドショット・レジュメ(履歴書)以外は見て貰えない。
 電話での応募は絶対に控える事。


()で囲まれた部分がそのエージェントが手掛ける分野になるわけだ。

俺が求めてるのは「comedy」なので、
(Comedians)と書かれたエージェンシーを探している。


明日から早速送り始めよう。

どんどん送ろう。前へ進もう

投稿者 ユウキ : 22:01 | コメント (4) | トラックバック

2005年06月15日  演技全般

もぎ取れ

今日から友人のナオコと毎日早朝に「コールド・リーディング」の練習をする事にした。

「コールド・リーディング」というのは、台本を与え、それを覚えるのに十分な
時間を与えずに読ませる行為を指し、俳優の良し悪しを簡単に判別する
方法としてエージェントやオーディションなどに広く利用されている。

当然、英語が母国語でない俺達は読むのにも覚えるのに時間が掛かるので非常に不利だ。

だが向こうはそんな事考慮してくれない。


・・・それならば慣れるしか無いじゃないか!


という事で、これから毎日練習する事にした。
初めて見る台本を10分間黙読して声に出して読む。

まだ全然慣れないが、継続は力だと信じ、
来るべきエージェントとの面接に備えて頑張りたいと思う。

投稿者 ユウキ : 19:49 | トラックバック

2005年04月29日  映画一般

次から次へ

学生映画の発表会へ行ってきた。
俺は2本に出演している。

1本は友人のイリットが監督したコメディの短編映画「Psychic(サイキック)」。
俺は占い師に騙される虚弱体質の青年を演じている。

2本目は、俺が従兄弟の結婚式の為に作ったビデオレターだ。
前もって準備し30分で撮ったのだが、あまりに評判が良いのでお披露目となった。


今度、エージェント用にデモテープを作ろうと思っているので、
新たにストーリーボード(絵コンテ)を描こうと思う。
もちろんコメディだ。テーマは「More is More」

投稿者 ユウキ : 20:29 | トラックバック

2005年04月26日  演技全般

そろそろお時間です

印刷に出していたヘッドショットと名刺が完成した。

とりあえずこれでツールは揃った。
あとは攻めるだけ。
エージェントやオーディションに送り出し、
興味を持ってくれる人が現れるのを待つ。

・・・でも、ただ待つだけという事はしない。

来週からは「毎日」オープンマイク巡りを行う予定だ。

カリフォルニア中に存在するコメディ・バーを、オープンマイクを求めて巡り歩く。
そこでは一体どんな出会いが待ち受けているだろうか。

投稿者 ユウキ : 22:44 | トラックバック

2005年04月19日  演技全般

期待を裏切れ

新しく作るコメディのヘッドショットを印刷に出した。

カラーの確認用の試し刷り $10
10×8インチのヘッドショット(リトグラフ) カラー 200枚 $115
名刺 リトグラフ カラー 150枚 $65

小計$190.00
TAX$ 15.68
合計$205.68


今回のヘッドショットは、今までの物とは趣向が全く違い、
自分の中では実験的な要素も含まれている。
従来のヘッドショットの常識を完全に無視し、
「見る人を笑わせる」「興味を持ってもらう」という事を最大の目標としているからだ。


完成予想図


全米広しと言えどもここまでふざけたヘッドショットを持ってるのは俺だけのはずだ。
撮影は監督で友人のラファエロが担当し、デジタル修正は俺が自分で行った。

正攻法でやっていたら2年間もすぐに過ぎ去るし一発当てる事もできないだろう。
裏をかき、意表を突かなければならない。
アクションスターでない日本人のコメディアン求められてないのだから、
自ら売り込むしか無いのだ。

固まったシステムから抜け出し新たな道を作るにはそうするしか無い。

投稿者 ユウキ : 23:58 | コメント (4) | トラックバック