2009年11月10日  映画「硫黄島からの手紙」

綱渡り

今日は、アメリカの映画業界紙「バラエティ」より、
電話にてインタビューを受けた。

なんでも、クリント監督の特集記事を組むらしく、
彼の映画にたずさわった若い俳優から、
監督の事について色々と話を聞きたい、との事だった。

約束の時間の3分前に記者の方に電話を掛け、
約30分ほど、あれこれとお話をした。

・・・ピンクパンサー2のプレミアの時よりかは、
マシなインタビューになった気がする。


記者の方と電話で話してみて
自分の英語力が、少しだけ上達したように感じた。

自分の言いたい事を、きちんと言葉で表現できるのは、気持ちがいい。

・・・これからも、気を抜かずに勉強に励もう。

投稿者 ユウキ : 23:35

2008年01月14日  映画「硫黄島からの手紙」

砂漠へ

テレビ向けに映画「硫黄島からの手紙」を
英語で吹き替えすると聞いたのは、先月だった。

俺は自分の役「野崎」でオーディションに行った。


今回の英語版の収録に、クリント監督は一切関わっていない。
吹き替え専用のスタッフが、全てを担当している。


自分の役でキャストはされたものの、俺は正直迷っていた。

自信が無かったからだ。

 自分が日本語で表現したものを、
 英語で再現できるのだろうか?

俺は自分の英語力がまだそのレベルに達していないと、分かってるんだ。


・・・ただ、役柄の理解度では、確かに自分が一番だと思う。

声も本人なのだから、完璧だ。


あとは・・・、英語の演技か。


このプレッシャーを打ち破るべく、俺は死ぬ気で練習した。
セリフは完全に覚え、タイミングも完璧に合わせ、収録に備えた。


いよいよ収録当日。俺はサウンドブース内に入った。

今回は日本人の役なので、
「アメリカ英語」でも「イギリス英語」でもおかしい。

「ちょっと日本っぽい英語」で喋るよう、収録監督から指示された。

「野崎」は「ノザァーキィ」じゃなくて「ノザキ」、
「西郷」は「サァイゴゥ」ではなく、「サイゴウ」と発音した。



収録は万事上手く行き、スタッフも大喜びだった。


ただ、俺は落ち込んでしまった。


今の自分としては、ベストの状態だったはずだ。
自分の持つ全てをぶつけたつもりだ。

でも、どうしても語彙力の無さから来る「表現の薄さ」が痛い。


日本語であれば、

 「こっちです。」

 「こちらです。」

の2つのセリフが、どれほどニュアンスが違うか、
一瞬で分かるし、状況に応じて使い分けれる。


・・・でも、これが英語になると、

 「This way, please.」

 「Follow me, please.」

の2つのニュアンスの違いが分からない。使い分けれない。

セリフに「This way, please」とあった時、
「どうしてその言葉を選んだのか」分からない。

自分が選んだ言葉ではなく、
台本に書いてあるからそう言ってるだけだ。薄っぺらい。


・・・くそ。悔しい。


もっと英語を勉強して、英語力をつけ、
この差をいつか埋めてやる。

よし、勉強しよう。

投稿者 ユウキ : 23:03 | コメント (4)

2007年02月18日  映画「硫黄島からの手紙」

ぶーらぶら

JATVという日本語放送から
「硫黄島からの手紙」に関するテレビインタビューを受けた。


http://www.jatv.net

撮影中のエピソードや、映画に対する意気込みなどを、
質問に答える形式で気楽に話した。

インタビューアー高田仁美さん。

豆腐早食い大会の時にお会いした方だ。


今週の土曜日に放映されるそうだ。
どんな感じに編集されるのか、楽しみにしていようと思う。

投稿者 ユウキ : 18:53

2007年01月06日  映画「硫黄島からの手紙」

分身の術

アカデミー賞レースの広告の写真に俺が載っている噂は聞いていたけど、
どの雑誌かまでは知らなかった。

本屋さんを巡ってみて・・・やっと見つけた!


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 この「Written By」って雑誌をパラパラめくっていくと・・・


2007-01-06-003.jpg


おお、すげえ!載ってる!


 ・・・これは買わなきゃ!


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・・・ちょっと買いすぎた・・・かな。

投稿者 ユウキ : 23:12

2006年12月28日  映画「硫黄島からの手紙」

月明かり

英字新聞の「カルチュアルニュース」のWeb版に、
「硫黄島からの手紙」に関する自分の記事が写真入りで載った。

英語版
http://culturalnews.bravehost.com/film.html

日本語版(※ネタバレに注意)
http://cn4japan.exblog.jp/4808214/
http://culturalnews.bravehost.com/summary.html


ここまでスポットを当てられるのは初めての経験なので、と、とてもド、ド、ドドドキドキしてしまう。

これからも胸を張って、自分の持つ最大限の力で持って役を演じていこうと思う。

投稿者 ユウキ : 05:46

2006年12月09日  映画「硫黄島からの手紙」

閃光

映画「硫黄島からの手紙」をSAG(俳優組合)の試写会で鑑賞した。

 ・・・いやぁ、凄かった。

鑑賞中はさまざまな記憶や感情が甦り、生きた心地がしなかった。
胸が痛くて痛くて、身体は震え、涙が止まらなかった。

今でもその場面を思い出すと心がかき乱され、目が潤んでしまう。

一人の独立した人間である「野崎」として存在し、
彼の感情が観た人に伝わっていれば・・・
人生を借りた者としてこれほどの幸福は無いと思う。

今回の撮影で学んだ様々な経験を生かし、
これからも自分の役を全力でもって演じていこう。


・・・さあ、気持ちを切り替えねば。

まずは最近ペースダウンしている英語の勉強を再開しよう。
よし、前に進むぞ!


(クリント監督、「小澤」役の「いくま」君と)

投稿者 ユウキ : 15:56

2006年08月15日  映画「硫黄島からの手紙」

硫黄島からの手紙

ワーナーブラザーズの公式ページにて、いよいよ予告編が公開された。

http://www.iwojima-movies.jp/

俺はこの映画に「野崎」という役で登場する。
「西郷」や「清水」と共に戦場を一兵卒の視点から描く非常に重要な役だ。


・・・これまでハリウッドの「日本兵」に対する偏見のせいでホント酷い目にあったけど、
それをクリント監督がこういう形で壊してくれて、・・・嬉しい気持ちで一杯だ!

「日本兵」は「日本人」であって、
生まれた時からずーーっと「日本兵」だったわけじゃない。

今まで1、2色で塗り潰され続けて来たハリウッドの「日本兵」は、
この映画によって無限の彩りを手に入れると思う。
・・・クリント監督、本当にありがとう!


いやー、俺は自分の持つ全てを出し切ったつもりだけど、
それがどうカメラに映っているのかさっぱり分からないので、
公開まで影で震えながら待ちたいと思います・・・ぶるぶる

投稿者 ユウキ : 01:45 | コメント (9)

2006年04月08日  映画「硫黄島からの手紙」

安堵

とりあえず俺の今回の出番は終わった。

約5週間の食事制限、自分でも良く続いたと思う。
体重は12、3キロくらい減り、顔はまるで別人のようになった。

身体もいい具合にぶっ壊れ、空腹中枢が狂ってしまった。
きっとそのうちに少しづつ回復するだろう。


果たしてここまでする意義があったのか。


・・・俺はあったと思う。

「完成した作品」には、きっとそれが現れて来るはずだ。
そこは普通では中々カバーできない部分だ。

「役ではなく人間」
「演技ではなく感情」
「空想ではなく現実」

これが今回の自分のテーマだ。

どのような作品に仕上がるのか。
俺自身も期待に胸を膨らませて待ちたいと思う。

投稿者 ユウキ : 16:14 | コメント (7) | トラックバック

2006年03月29日  映画「硫黄島からの手紙」

ターニングポイント

昨日で「折り返し地点」を通過した。

ここで一度記憶をリセットし、
後ろに戻る作業をしなければならない。

人は未来を予想する事は出来るけど、未来を知る事は出来ないからだ。

「場面」の数はあと4つ。
少ないようで、多い。

ここで油断するわけにはいかない。
最後まで気を抜かずに頑張ろう。

投稿者 ユウキ : 18:39 | コメント (5) | トラックバック

2006年03月28日  映画「硫黄島からの手紙」

推定4.5秒+写真

昨日で俺の担当は90%終わった。
・・・しかし今日、一番重要な「場面」を迎える。

俺の全ての努力はこの「場面」の為にあったと言っても過言じゃないだろう。

およそ1ヶ月に及ぶ極限状態の減量、
数百枚にも及ぶレポート。

「仮初め」にならないよう、自分に出来る最大限の努力をしたつもりだ。


誰かの役を演じるという事は、
誰かの人生を借りるという事だ。

それを胸に留めた上で、松崎悠希から「ある人」になって
今日の「場面」を生きたいと思う。

投稿者 ユウキ : 08:42 | トラックバック

2006年03月25日  映画「硫黄島からの手紙」

1人100色

まだ「遠く」に居る。

昨日は第一の「難関ポイント」を通過した。

他の人が「良い」と言っても、
自分では実感が無い事が多々ある。

昨夜の「場面」はまさにそういう感じだった。


これから来週の火曜日に掛けて
畳み掛けるように次々と重要なポイントを通過していく。

ブレないように・・・・、
いやむしろ自然にブレて、その一瞬一瞬を大事にしたいと思う。

投稿者 ユウキ : 09:22 | トラックバック

2006年03月22日  映画「硫黄島からの手紙」

大豆は畑の

「とある理由」で少し遠くまで来ている。

「遠くの町」は荒野のど真ん中にあるわけだが、
ここは風がかなり冷たい!

雨の気配は無いものの、夜の寒さはLAの比じゃない。


今日はとりあえず町を一周し、
スーパーで生活に必要な品々を買い込んだ。

主に「豆の缶詰」などを主食にして生活しようかと思っている。
安いし、栄養あるしね。

2週間ばかし滞在する予定なので
体調管理には十分気をつけたいと思う。

投稿者 ユウキ : 05:59 | コメント (4) | トラックバック

2006年03月17日  映画「硫黄島からの手紙」

イモに感謝

とある理由で「山」に来ている。

山の夜は寒い。
寒さが足先からじんわりと染み渡る。

こんな事ならもっと厚着してくればよかった。


ところで、エネルギーが長持ちする良い食べ物(?)を見つけた。

それは、片栗粉だ。


でんぷんの多糖成分は分解までに時間が掛かるので、
長い時間エネルギーが持続するそうだ。

明日からは片栗粉をお湯で溶いた物を飲むようにしよう。
そしたら山の寒さにも勝てるはずだ!

投稿者 ユウキ : 14:45 | コメント (6) | トラックバック

2006年03月14日  映画「硫黄島からの手紙」

生意気言うな、腹の虫

身体に妙な発疹が出てきたので、友人の内科医に診て貰ったところ
「ビタミン不足じゃないか」
と言われた。

彼によれば、現在の俺は中度の栄養失調+貧血になっているらしい。

その指標として、爪の白い部分が無くなってたり、
目のすぐ下の部分が白くなっていたりするそうで、
俺はそのどちらにも当てはまる。


当然と言えば当然なのかもしれない。

俺はここ半月、ほぼ何も食べていない。

最初の1週間半はセロリだけで過ごし、
その後は朝に豆腐を一丁プラスしただけだ。


さて、こんな事を言うと余計な心配を掛けるかもしれないが、
どうか心配しないでほしい。

俺は「必要だから」やっているわけで、
どんなに心配されようと止めるつもりは無いからだ。

これでも自分の身体はよく分かってるつもりだ。
倒れるまではやらない。
だが、その寸前まではいくつもりだ。

だから、どうか今は何も言わず、心配もせず、
応援するか、もしくはただ見守って頂きたい。

投稿者 ユウキ : 23:12 | コメント (4) | トラックバック

2006年03月13日  映画「硫黄島からの手紙」

ヘイ、ジョー

今日の朝は寒かった!
ロサンゼルスで車のフロントガラスの凍結を見る事になろうとは思ってなかった。

俺は風邪を引きやすい身体になっているので、
常に厚着する事を心がけた。


とある方から日本語の「じょう」の発音に関する指摘を受けた。
俺はこれを「ジョゥ」と発音しているそうな。

・・・ヤバイ。
自分で気付かないうちに日本語がヤバくなってたりするのだろうか。

せっかく2ヶ国語喋れるのに、両方とも中途半端になったら嫌だなぁ・・・

投稿者 ユウキ : 21:50 | コメント (2) | トラックバック

2006年03月08日  映画「硫黄島からの手紙」

軟着陸

とりあえず今日で極限状態の減量は一時中断だ。

理由は「とある方」から
「それ以上痩せると見た目が完全に変わってしまうんじゃ?」
と心配された為。

ここからは現在の状態を維持する段階に移行したいと思う。

野菜中心の素食を心がけたい。

投稿者 ユウキ : 19:10 | トラックバック

2006年03月07日  映画「硫黄島からの手紙」

ないしょのおはなし

日記が抽象的になってしまい申し訳ない。
多分あと2ヶ月くらいはこんな状態が続く。

・・・ちゃんと理由があるので、どうかしばらく我慢して頂きたい。


さて、今日は「身に纏う物」の最終チェックに行き、
そこで髪型が「スッキリ」になった。

ノースハリウッドにあるその施設で
俺は「参加者」のリストに目を通す事が出来たわけだが
そのリストによれば・・・俺は今、とんでも無い状態にある。

・・・このプロジェクトは確実に俺の俳優人生の大きな転換地点となる事だろう。
願わくは正しい方角を向いて歩いて行きたい。

投稿者 ユウキ : 20:48 | コメント (5) | トラックバック

2006年03月06日  映画「硫黄島からの手紙」

俳優は「変身」できるのか

極限状態の減量も1週間が過ぎた。
体重は順調に落ちている。

ラスト1週間。精神力で乗り越えたい。


今はただ、時間との戦いだ。
もう少し時間があれば・・・

大事なのは「演じる事」ではなく、「その者として生きる事」だ。
だが、その為に学ばなければならない事があまりに多すぎる

俺の部屋には「関連書籍」や「関連映画」が積み上がっている。

今も「関連映画」を見ながら勉強している。

「当時」を生きた人間が、
何を考え、どんな唄を口ずさみ、誰に想いを馳せたのか・・・

答えはきっと見つかる。そんな気がする。

投稿者 ユウキ : 23:17 | コメント (5) | トラックバック

2006年03月02日  映画「硫黄島からの手紙」

限界の先にある真実

現在「とあるプロジェクト」の為に、極限状態の減量を行っている。

「どうしてそんな事をしているのか」
その質問はまだ聞かないで欲しい。

始めたのは今週の月曜日。

この4日間、俺は「セロリ」以外の食物を一切口にしていない。

聞いた話だが、
「セロリ」とは不思議な食べ物で、
噛むのに消費するカロリーの方が
セロリから摂取できるカロリーよりも多いそうだ。

つまり、セロリを食べても全くカロリーを得る事ができないわけだ。

一応最低限の健康を維持する為、
各種ビタミン剤とカルシウム、少量の砂糖・塩を摂取している。


・・・この飢餓感との戦いはかなり辛い。
食べ物の広告を見ると身体が震える。


少なくともこの戦いはあと1週間半続く。

全ては「とあるプロジェクト」の為。
少しぐらい命を削ってでも成し遂げてみせるつもりだ。

健康に気をつけながら、不健康になろうと思う。

投稿者 ユウキ : 03:42 | コメント (3) | トラックバック

2006年02月17日  映画一般

大いなる異変

昨年の某日、俺はワーナー・ブラザーズのスタジオ内で
「とある大作映画」のオーディションを受けた。

あまり詳しくは言えないのだけれども、
その映画は「とある有名監督」が手掛ける作品だ。


その大作映画に・・・・
 
.
            ・・・・・・なんと俺がキャストされた!!!


・・・それも端役じゃない!「役名」まである!


自分でもとてもじゃないが信じられない。現実感が無い。

撮影は3月。俺は1~2ヶ月ほど撮影に参加するらしい。


うわぁぁああぁぁあ、一体何が起こっているんだ!!

投稿者 ユウキ : 03:59 | コメント (9) | トラックバック