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2009年09月07日  ミーティング・製作準備

遥かなる分かれ道

とある「英語の資料」を二冊、読ませて頂いた。

どちらも、アメリカにおける「日本人」に対するイメージを
大きく変える可能性を秘めた「映画資料」だった。


・・・しかし、困った事に、その「方向性」が全く違う。

一冊は「前向き」、もう一冊は「後ろ向き」なのだ。


これまで俺は、「日本人のイメージ」の変化に、
運良く、何度か立ち会う事ができた。

・・・人間性を喪失した、「記号としての日本人」から、
ようやくここまでやって来たんだ。


俺は、俺の進むべき方向は「前」だと、強く信じている。

投稿者 ユウキ : 23:29 | コメント (2)

2009年09月10日  オーディション★2

風のように

とある映画のオーディションに参加する事になった。

早速、メールで送られて来た台本に目を通す。


・・・こ、これは、非常に「特殊」な役だ。

ストーリーも特殊だが、俺の受ける役も特殊だ。
でも、この「コンセプト」は・・・、非常に面白い。
「流れ」を変える、大きな力を持っている。

・・・でも、この役を演ずるには、相当の「覚悟」が必要だ。
もしもキャストされたら、演ずるにあたって、
本当の意味で、「身を削る努力」が必要になる。

俺に、果たしてその覚悟があるだろうか・・・?
無ければ、オーディションを受ける意味がない。


大丈夫。やれる。


・・・よし。全力で準備に取り掛かろう!

俺は、セリフを覚え始めるのと同時に、
自分の役柄の「衣装」の研究に取り掛かった。

様々な「資料」に片っ端から目を通し、
参考になる写真を何枚もプリントアウトした。


・・・今回の衣装は、すごく「特殊」なものだ。
果たして見つかるだろうか。

俺は車に乗り込むと、その「特殊な衣装」を
置いていそうな「特殊なお店」へと車を走らせた。


俺 「すいません、これを探しているのですが・・・」


プリントアウトした「資料」を、お店の方に見せる。


店 「ああ、それね。職業柄、とても良く知っているわ。
    ・・・でも残念ね。それ自体は置いてないのよ。」

俺 「・・・そうですか。」

店 「・・・でも、形が似ている物なら、無い事もないわ。
    ほら、これとか・・・。」


お店の方は、慎重な手つきで商品を取り出すと、俺に見せた。


俺 「なるほど。・・・それはおいくらですか?」

店 「これは、プレミア付いてるから、$60よ。」

俺 「・・・そうですか。」


俺の反応を見ると、お店の方は、今度は別の商品を取り出した。


店 「こっちのも、何となく似ているわね。
    こっちの方が、お買い得よ。」

俺 「・・・それはおいくらですか?」

店 「これも、プレミア付いてるから、$50よ。」


全部高えええええ!!!

「特殊な衣装」だけあって、プレミアが付いてやがる。
しかも、俺の探している物と「形状」が全く違うじゃないか!

・・・仕方が無い。メインのパーツだけ買って、
あとは自分で作ろう。

とにかく今は、時間が無いのだ!!



このあと、夜の11時から、
マネージャーの「マイク」の所でリハーサルだ。

・・・全ては、オーディションのためだ。

俺は、限られた時間内で、自分にできる事を全力でやろう。

投稿者 ユウキ : 22:11

2009年09月11日  オーディション★2

おにぎり山を昇れ

とある映画のオーディションは、
とあるスタジオの、キャスティングオフィス内で行われた。

俺はもちろん、自作の「特殊な衣装」を着て参加した。


待合室で、タイミング良く出てきた監督の方にご挨拶をして、
俺はオーディション室内へと通された。

室内には、監督の他に、
キャスティングの方が二人いた。

俺は指示に従い、ビデオカメラに向かって、
自分の氏名と、演ずる役名を言った。


・・・それから「指揮者」の方と、台本の内容と、
その解釈について、10分間ほどお話した。

俺の視点や、自分の意気込みなども、
ざっくばらんに話した。

その間も、カメラはずっと回っていた。


・・・そして、最後に、
指定されたシーンを「一度だけ」演じた。


オーディション室を出ると、何ともすがすがしい気分になった。

俺は、やれる事は全てやった。全力でやった。
悔いは一切ない。


受かったか・・・? 残念ながら、それは分からない。
受かった人だけに連絡があるのが、オーディションなんだ。

だって、元々落ちるのが普通なんだ。
たとえ200人受けても、たった1人しか受からないのだから。


・・・さあ、落ちた! 次へ行こう!!前に進もう!!

投稿者 ユウキ : 22:48

2009年09月14日  オーディション★2

沈殿分離

 「ユウキ、起きてくれ!オーディションだ!」

マネージャーの「マイク」からの電話で目が覚めた。

ふああ。。オーディションか。そりゃめでたい!


 「テレビドラマの脇役で、
  オーディションは、今日の5時。
  場所は・・・」


ちょ、ちょ、ちょっと待ってくれ。 今日の5時だって!? 
もう午後2時を過ぎてるぞ!
あと3時間しか無いじゃないか!!

まあ、こんな時間まで寝ていた俺も俺だが、
今日は朝まで勉強していたので、
布団に入ったのは、日が昇ってからだったんだ。


ヤバイ!起きなきゃ!!


俺は飛び起きると、
外のホースで行水して目を覚ました。

ぶるるるる。よし。起きた!!


それから、メールで送られて来た台本に目を通す。


・・・なるほど。
テレビ番組に出演中の、「ずる賢いギャンブラー」か。

俺は急いで、「テレビに出演しているプロギャンブラー」の
衣装の傾向を調べ、それを自分に当てはめてみた。



不快なツラだ。


・・・とにかく、衣装はこれで良し。
セリフも・・・、大丈夫。

よーし、行くか!!


結果は・・・50点。


自分なりに、やれるだけの事はやった。
さあ、次へ行こう!!

投稿者 ユウキ : 23:41 | コメント (8)

2009年09月24日  

おったんじょーび

誕生日を迎え、29歳になった。


・・・あれ? 29だったっけ?
待てよ。えーと、今が2009年だから・・・、


間違えた。28歳だった。


アメリカに渡ったのが2000年7月21日なので、
渡米してもう9年2ヶ月経ったという事か。

・・・9年か。 時が過ぎるのは、本当に早い。

俺はこれまでの9年間、どれだけ進めたのだろうか。
そしてこれからの人生、どれだけ進めるのだろうか。

後ろを気にしても仕方が無い。
とにかく前を向いて、全力で走ろう。とにかく前へ!


28歳の1年、無駄にはしない。
未熟な自分を再認識し、更なる成長を遂げよう。
よーし、頑張るぞー!!

投稿者 ユウキ : 00:41 | コメント (11)

2009年09月25日  死ぬ気で音読★2

オオハシの書

随分と寄り道をしてしまったけど・・・、
また気合を入れて、アメリカの教科書を勉強しよう!


小学3年生、最後の教科書は「理科」だ。
・・・約600ページ。ずいぶんと分厚い。

しかも今回は、教師用の指導書と、読み上げCDも付いてる。


しかし、それにしても・・・、デカいな。



・・・よし、始めるか!!


小学3年生の「理科」の教科では、
初歩の「生物」と「科学」を勉強するわけだけど、
新しい単語が次々と出てくる。

それらの新出用語を一々調べるのは面倒なので、
まずは、巻末についている「新出用語集」を
完璧にマスターする事にした。


カッターで慎重に切り離して・・・と。



はあー、小学3年生の教科書なのに、
随分と難しい単語が出てくるなあ・・・。


sedimentary rock 堆積岩(たいせきがん)

humus 腐葉土

herbivore 草食

carnivore 肉食

omnivore 雑食

combustion 燃焼

erosion 侵食


・・・こうした単語を見ていると、
自分が小学3年生レベルの英語すらも
話せないでアメリカ生活を送っていたと、
改めて思い知らされ、怖くなる。

小学6年生のデービッドに単語力で負けたのも、当然か。


・・・よし。頑張ろう。


<音読し終えた本>
用語集
・Science for 3rd grade (Glossary) 8ページ

■これまでの合計
冊数:116冊
頁数:11457ページ

投稿者 ユウキ : 23:50

2009年09月26日  

テーブル不足

「カラオケに行こうよ!」

俳優仲間に誘われて、カラオケに行ったら、
・・・なんと、バースデーケーキが待っていた。

だ、騙された・・・?



おおおお、すげえ! そして、うめえ!!

良くあるアメリカのケーキのように甘すぎる事はなく、
フルーティーでとても美味しかった。

どうも、ありがとう!


カラオケで、俺はもちろん「島唄」を歌った。
・・・うーむ、やっぱ島唄はいいなあ。

投稿者 ユウキ : 23:39

2009年09月30日  死ぬ気で音読★2

めいれいさせろ

アメリカの小学3年生の「理科」の教科書を進めて行くと、いきなり・・・



さいぼう が あらわれた!


葉緑体、細胞壁、細胞質、液胞、細胞核・・・

これ、本当に小3レベルか!?


涙目になって裏表紙を確認する。

・・・やはり小学3年生用の教科書だった。


小学3年生で、こんなにも難しかったら、
小学6年生の教科書は、どうなってしまうんだろうか。


++++


教科が教科なので、難しい単語がどんどん出てくるけど、
難しい単語には大抵「ある法則」が当てはまるので、意外と大丈夫だ。

実はこういった難しい英単語は、
日本語の「熟語」と、ほぼ同じ構造で作られているんだ。


・・・試しに「葉緑体」を例に出して、その法則を当てはめてみよう。


「葉緑体」は、英語で「chloroplast(クロロプラスト)」と言う。


日本語の「葉緑体」は、
「葉」の、「緑」の、「物体」なので、
漢字を見れば、すぐにどんな物か大体の想像が付く。


・・・実はこれって、英語でも同じなんだ。


英語の「chloroplast」も、「chloro(緑)」と「plast(型)」という
2つの言葉がくっついてるだけなんだ。

つまり「chloroplast」は、「緑の型」という意味なんだ。
そう考えると、日本語の「葉緑体」とそう大して変わらない。


同じように、「細胞質」は英語で「cytoplasm(サイトプラズム)」だけど、
これも「cyto(細胞の)」と「plasm(形)」がくっついてるだけなので、
「細胞の形」という意味だ。

・・・「細胞の形」なら、そんなに難しくないぞ!


俺は、こういった言葉の「語源」を探る、「語源学」が大好きだ。
いつか一度、専門的に勉強したいと思う。


さあ、ガンガンいこうぜ!

投稿者 ユウキ : 23:53 | コメント (3)

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