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2009年12月02日  テレビ

黒・白・青・皮・石

とある新作テレビシリーズのプロダクションから
正式に出演オファーが入った。

よっしゃあああああああああ!!


・・・この役は、実に特殊だ。
俺がこれまでに演じた、どの役とも全く違う。

下手したら、一言も喋らないかもしれないけど、
インパクトは、大きい・・・と思う。

とにかく、俺はこの役を演じれるだけで、嬉しい。
日本人俳優の「新しい可能性」を感じる役なのだ。


・・・さあ、これからが本番だ。

撮影まで、もう2週間もない。
全身全霊を込めて、全力で準備に取り掛かろう。

投稿者 ユウキ : 23:47 | コメント (3)

2009年12月07日  テレビ

岩の王

とあるテレビシリーズの撮影に出発するまで、
もう、残りあと1週間。

最低限、目を通さなきゃいけない「資料」は、
まだ、これだけある。


DVD × 12枚
VHS × 2本
CD × たくさん

ま・・・間に合う・・・のか?


・・・とにかく、やれるだけの事をやろう。
俺には、それしかないんだから。

投稿者 ユウキ : 23:08 | コメント (2)

2009年12月14日  テレビ

南へ

いよいよ明日から「とあるテレビシリーズ」の撮影だ。

・・・やれる事は全てやった。
あとは現場で、「あらかじめ決まっている事」を、どう覆すか・・・だ。


きっと今回は、かなりキツイ目を見る事になるだろう。
・・・とにかく、全力でぶつかろう。

投稿者 ユウキ : 23:50

2009年12月15日  テレビ

ねりわさび

朝の8時半に迎えが来て、飛行機に乗り、
アメリカ南部のとある街にやってきた。

・・・よし、これから1週間、頑張ろう。

飛行機を降りて、撮影本部へと直行し、
「衣装合わせ」を済ませた。

俺の今回の衣装は・・・実に派手だ。
すごく・・・キラキラしている。


 「はい、これがユウキの『お手本』ね。」


スタッフの方から、
『お手本』が収録された「とある機材」を手渡された。

・・・うっ、とうとう来た!

今回の俺の役は、
このお手本に 「ピッタリと合わせる事」 が、
大前提となっていたのだ。

恐る恐る、「お手本」をヘッドフォンで聞く。


・・・。


 ・・・ぬぁんじゃこりゃぁぁあああぁああああ!!!!!!


なんだこの似非アクセントは!!!!
ふざけるなッ!!!!

この「お手本」に合わせて、俺に動けというのか!
なめるな!!!


第三者による、「俺のお手本」は、
無理やり取ってつけた「訛り」のせいで、酷い事になっていた。


・・・待て!落ち着け!

 
 これは、想定内なのだ。


・・・最初から、決まっていた事なのだ。
  俺も、それを百も承知で、この仕事を受けたんじゃないか。


俺の今回の仕事は・・・、そう、「これ」を覆す事だ。

用意された「お手本」を、超えるのだ。

・・・そのために、キャストされてから今日まで、
夜も寝ないで、死ぬ気で準備したんだ。


 ・・・よし、落ち着いた。


明日からが、本当の勝負だ。
俺は、絶対に「お手本」に勝つ!

そして、作られた「日本人像」を変えてみせる!!!クソったれがあああ!

投稿者 ユウキ : 23:27 | コメント (2)

2009年12月16日  テレビ

操り人形

午後2時40分にホテル前に集合し、
撮影本部へと向かった。

衣装合わせを済ませ、
リハーサルのためにセットへ移動。

今回の俺の役は、
「6人組」のリーダーという位置付けなので、
他の5人のメンバーと、公園の片隅で自主リハを行った。

かなり良い「音」が出ていたので、
公園で遊んでいた少年達が、
近くに集まって、踊り始めた。


・・・行ける気がする!!


そこに、「統率者」の方々が来て、
今回の撮影方式の説明を行った。

予定通り、「お手本」にピッタリ合わせる、という事だ。


俺は、クビになるかもしれない事を覚悟の上で、
自分の気持ちをストレートに伝えた。

・・・それを聞いて、統率者の方は目を丸くした。

 「ええ?でも、あのお手本は、確か日本人のはずだけど・・・?」

そこで、メンバーの中の日系俳優が口を開いた。

 「僕も日系だけど、あの訛り方は、日本人の訛りじゃないと思う。
  あのアクセントは、色々とおかしいよ。」


・・・「統率者」の方々は、理解を示してくれたけど、
「技術的な問題」と「権利上の問題」があって、
俺の希望には添えないかもしれない、と言われた。

そして、まずは「技術的な問題」を説明してくれた。


 編集の段階で、それぞれのカットをくっつけて、
 一つの流れにするわけだけれど、
 俺達の「音」のスピードがズレると、繋がらなくなる。

 ・・・だから、「お手本」のスピードを常にキープしなければならない。


そして、次に「権利上の問題」を説明してくれた。
更に分かりにくい説明になるけど・・・、つまりはこういう事だ。


 今回、俺が演ずるのは、「オリジナル」の「コピー」の役。
 でも、「オリジナル」の真似をしてはいけない。
 何故かというと、「オリジナル」の許可が下りない。
 だから、こちら側が用意した、
 既に承認済みの「お手本」の方が、都合がいい。


ぐ・・・。これは・・・。

・・・とにかく、現段階でできる事はやった。
あとは、「統率者」の方々が判断する事だ。

俺は・・・ベストを尽くすのみ。


予定に変更があって、夜の10時まで待機しただけで、
リハを行う事なく、撮影が終わってしまった。

さあ、明日はいよいよ本番だ。・・・頑張ろう。

投稿者 ユウキ : 23:40 | コメント (3)

2009年12月17日  テレビ

雲の切れ目

昨日からの雨は、収まるどころか、激しさを増していた。

今日は午後2時10分にホテル前に集合だったので、
俺はその1時間前から通りに出て、
誰もいない駐車場で、一人「音楽」を練習していた。

・・・よし。大丈夫だ。行ける。

集合時間の10分前に、ホテル前に戻り、
他の5人の「メンバー」と合流した。

5人のうちの一人が、
朝の4時半まで、カジノで遊んでいた事を
さも自慢げに話している。

・・・熱意の欠片も感じられない。

給料を貰い、渡航費を貰い、
宿泊費まで貰っておいて、
どうしてこの人は、夜中まで遊んだ後で、「適当な仕事」ができるのだろう?

まったく理解に苦しむ。


撮影本部に到着し、衣装に着替え、
メイクを終えて、2時間ほど待機したのち、
セットへと移動した。


それから・・・午後10時まで、撮影だった。


結果から言うと、今日は「問題のシーン」を撮影しなかった。
今日の俺達の役回りは、「その他大勢」だったんだ。

「問題のシーン」の撮影は、日曜日だそうだ。


撮影中、ふと、「指揮者」の方が、口を開いた。

 「・・・あの『音楽』のシーンだけど、
  君ら、『お手本』とは別に、何か用意してるんだろ?
  そのシーンは、君らの好きなようにさせるから。」


・・・え?


  ・・・おおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!!!


これは・・・、まさか・・・、そういう事なのか!?


・・・でも、喜ぶのまだ早い。
たとえ「指揮者」の方がこう言っても、
「統率者」の方が現場で反対したら・・・、それまでだ。

・・・とにかく俺は気を抜かないで、全力で準備に励もう。


土曜日にリハーサルをしようか、という話が持ち上がったが、
5人のメンバーうち、不真面目な2人が反対したので、話が流れた。

どうなる事やら・・・

投稿者 ユウキ : 23:46 | コメント (3)

2009年12月18日  

ミキサー

今日は、撮影が休みだった。

俺は、5人の「メンバー」の中で一番真面目な「M君」と、
昼飯を食いに、近くのレストランへと向かった。


M君「僕は、これまで俳優を目指してやってきた。
    ・・・アジア系俳優としては、
    それなりに仕事は取れたし、
    自分なりに頑張ってきたつもりさ。

    ・・・でも、ユウキを見ていたら、
    自分の取り組みが、どれだけ甘かったか・・・、
    恥ずかしくなったよ。
    
    でも、君はどうして、こんな小さな役に、
    そこまで真剣になれる?
    台本を読む限り、ただウケ狙いで、
    ストーリー中に、アジア人を投入しただけじゃないか。
    
    ・・・24時間体制で、極限の食事制限までして
    取り組む役だとは、僕には思えないよ。」


俺 「・・・役の大小を決めるのは俺じゃないよ。
    俺は、与えられた自分の役に、
    全力で取り組むだけの話さ。

    でもね、日本人を、容姿や行動で、
    見下し、あざける笑いには、俺は加担したくない。
    だから今回、俺は逆に『完璧』を目指す事に決めたんだ。
    
    ・・・確かに、俺らのパートは『ウケ狙い』要素だったかもしれない。
    俗に言う、『コミックリリーフ』って奴だ。
    でも俺は、この台本上では、
    よくある『低レベルなアジア人』を演じて、
    アメリカ人の視聴者に『あざけり笑われ』なくても、
    逆に『ハイレベル』で、視聴者を笑わせ、
    十分『コミックリリーフ』の役割を果たせると思っているんだ。」


M君「・・・僕は、一体どうしたらいいだろうか・・・。
    他の真面目じゃないメンバーと差を付けて、
    しっかりと、自分の役割を果たすには、
    どうしたらいいだろうか・・・。はあ・・・。」


俺 「とにかく、全力でやればいいと思うよ。
    自分の考えうる全ての事を試してみればいい。
    それが、俺達にできる、最大限の事だと思う。」


アメリカ生まれで、完璧な英語が喋れるのに、
「アジア系」というだけで、変なアクセントを付けて、
「情けないアジア人」を演じされられる・・・。

・・・自分が演じている「情けないアジア人」は、
「アメリカ人」である自分より下等な「アジア人」だ、
と自分自身に言い聞かせ、アイデンティティを保つも
自分も「アジア系」であるが故に、
自分で広めた「下等なアジア人」のイメージに首を絞められ、
そればかり演じさせられるようになる・・・。

こうして、「情けないアジア人像」は、永遠にループするのだ。


俺は、絶対に嫌だ。

俺は、内部に入り込み、内側から日本人像を変えるのだ。

投稿者 ユウキ : 23:11

2009年12月19日  テレビ

コロシアム

今日も撮影が休みだったので、自主練習に励んだ。


・・・いよいよ明日、全てが決まる。

できる事は、全てやった。
もし駄目でも、悔いは無い。

最後の最後まで、諦めずに撮影に臨もう。

投稿者 ユウキ : 23:38

2009年12月21日  テレビ

一発勝負

朝の10時40分に、ホテル前に集合し、撮影本部へ移動。

衣装に着替え、メイクを済ませ、それから・・・午後4時まで待機。


「指揮者」の方の「好きにやらせる」発言があったので、
待機中はメンバーと合同でリハーサルを行った。

・・・よし。いい感じだ。


そして、いよいよ・・・セットに呼ばれた。


まず、それぞれの役の配置を決め、リハーサルを行う。

「指揮者」の方、「統率者」の方、そしてスタッフを前に、
俺はそこで初めて、「音楽」を披露した。

・・・ニューヨークのストリートで培った、耳をつんざく「爆音」がセット内にとどろく。

そのあまりの音量に、皆は目を見張った。


台本上では、このシーンは、
俺の「音楽」が大きすぎて、会話が聞こえない・・・というシーンなのだが、
実際に、俺の「音楽」がデカすぎて、会話が聞こえないのだ。


向こうで、「指揮者」の方と、「統率者」の方と、「音声」の方が、
話し合いを始めた。


 「『お手本』どおりに『口パク』で動いて貰わないと、編集が・・・」

 「でも、明らかにこっちの方がいいじゃないか。」

 「僕もそう思う。これは、どうにかならないかな。」

 「じゃあ、別撮りで行こう。
  ユウキの『音楽』を別カットで撮影すれば、
  編集の繋ぎを考えなくて良くなる。」

 「・・・なるほど、それならなんとか。」

 「うん、これは、絶対に本人にやらせるべきだ。
  だって、すっげえいいもん。迫力が全然違う。」


話合いが終わった。


 「ユウキ、君に実際にやらせる。準備しといてくれ。」


うおおおおおおおおおおおおおおッしゃあああああぁあああぁああああああああ!!!!!!!


「音楽のシーン」は、全部で3つあった。
そして、その全てを、俺は「自分で」やった。

登場シーンも、元々は4シーンだったのに、
どういうわけか増えて、7シーンになった。

セリフも微妙に増えた。
俺の顔のアップも、大幅に増えた。

そして何より・・・俺の声だ。


・・・俺の役は、元々の「ただのウケ狙いのアジア人」から、
ちゃんとした「登場キャラクター」の一人に、現場で成長したのだ。


俺の撮影が終わったのは・・・、朝の3時だった。


・・・やった。

  ・・・やった。 やったっ!!!!!

よっしゃあああああああああああ!!!!


・・・さあ、ハリウッドに帰ろう。
そして・・・、少し休もう。さすがに疲れた。

投稿者 ユウキ : 12:28 | コメント (10)

2009年12月30日  死ぬ気で音読★2

走り幅跳び

ハリウッドに戻って、数日間、羽を伸ばしたので、
昨日と今日、今年最後の「勉強納め」を行った。


・・・今年は、面白い一年だった。

ピンクパンサー2の公開、
日本へのプロモーション渡航、
「とある映画」の撮影、
そして、とあるテレビシリーズの撮影。

勉強も、中々はかどった。
まあ、いまだに小学3年生の科学が終わってないけど・・・。

・・・あと150ページ。ようやく終わりが見えて来た!


さあ、来年も一年間、全力で走ろう。


<音読し終えた本>
教材
Harcourt Science, Grade 3,
- Properties of Matter (Teacher Guide) -- 8ページ
- Energy (Teacher Guide) -- 8ページ

書き取り
Harcourt Science, Grade 3,
- Properties of Matter (TextCD Transcript) -- 11ページ
- Energy (TextCD Transcript) -- 11ページ

オーディション用台本
- Audition Sides -- 4ページ

■これまでの合計
冊数:142冊
頁数:11712ページ

投稿者 ユウキ : 14:39 | コメント (3)

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