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2005年07月27日  演技全般

3倍希釈

今日はミュージカルの授業の発表会だった。

俺は3曲歌ったんだけど、この2ヶ月の間に自分の歌唱法が上達したのが分かって嬉しかった。

その後、友人のラファエロの協力でデモテープに使う為の映像を撮影した。
22日に撮影した映像は逆効果なので使わない事にしたんだ。


ちょっとおかしく聞こえるかもしれないが、
「俳優のデモテープ」で演技力はあんまし関係が無い。

ここで重要なのは「いかにプロっぽく見えるか」。


キャスティングの人達はデモテープを見る時、
 「この人に役を任せて大丈夫だろうか・・・」
と不安になりながら見てるわけだから、
 「僕はプロですよ!ほら!」
と彼等を安心させてやらなければいけないんだ。

22日に撮影したカフェのシーンは明らかにアマチュアに見えてしまうので、もしも俺がこれを使ったら、彼等の反応は「なんだ。素人か」で終わってしまう。


それでは駄目だ。

プロっぽく見せなければ・・・!


という事で良いカメラを使ってモノローグ(一人芝居)を撮影した。
セットは照明1機だけ。他は何も無い。

照明1機を使って、新たな世界を作り出す。


撮影終了後、エージェントのマイクから留守電が入っていた。


マイク「ユウキ、このメッセージを聞いたら電話をして欲しい。
    新しいヘッドショットの写真の撮影は、ちょっと待って欲しい」

・・・???


ユウキ「マイク、留守電聞いたけど、どういう事?」

マイク「ユウキ、君も知っての通り、僕はCM専門のエージェントなんだが、
    君にインパクト・タレント・グループの映画専門エージェントの
    面接を受けて欲しい。だから、ヘッドショットの撮影は少し待ってくれ。
    詳しい事は明日教えるよ。」


へぇー、マイクはCM専門エージェントだったのか!
今まで知らなかった俺って・・・


家に帰ると、なんかご大層な封筒が届いていた。

差出人は「Screen Actors Guild」。

・・・え?SAG?
俳優組合が俺に何の用だ・・・?

封筒の中には両面印刷された一枚の文書が入っていた。


Dear Yuki:

Screen Actors Guildは、2005年7月15日に"Ask the Dust"で声優を担当されたあなたが、世界最高峰の本組合に入会する資格を有した事をここにお知らせします。


・・・なにぃいいいいいいいい!?

俺がSAGに入る資格を得ただと!?

本当か!?信じられない!

SAGはハリウッドで俳優を目指す人が常に夢見る組合だ。
ここに属さなければ成功する事は不可能なんだ。

誰でも入れるわけじゃない。
SAG映画に3本出演するか、大きな役を取らなきゃ駄目だと聞いてたのに・・・。


・・・待てよ?


ブラック・ニンジャ(SAG映画)
ラスト・サムライ(SAG映画)
Ask the Dust(SAG映画)


・・・ああ、なるほど・・・。
俺は気付かないうちに3本のSAG映画に出演してたのか。


今、どうやら俺は大きな流れの中にいる。

でも、流れに身を任せる事はしない。
流れに沿って全力で泳いで加速を付ける!

投稿者 ユウキ : 23:42 | コメント (2) | トラックバック

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