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2005年08月09日  演技全般

顔写真のレシピ

最近の俳優のヘッドショット(顔写真)はカラーが主流になっている。

カラーになった事により、キャスティングディレクターは
俳優の輪郭や肌の色まで読み取れるようになった。

だが、カラーで高解像度の写真は「俳優が見せたくない物」まで
時として映し出すようになってしまった。

ニキビ痕の赤みや、濃すぎたアイシャドー。
撮影後に気付いてももう手遅れだ。

$300以上支払って得た写真が
納得のいかない代物だったらどんなにショックだろう。


・・・しかし、そこに現れた救世主があった。

  それが「デジタル修整」だ。


このデジタル修整によって、ニキビ痕やアイシャドーの色はもちろん、
照明の色具合やピンぼけ直しまでできてしまう。

今ハリウッドの一線で活躍する役者のヘッドショットはほぼデジタル修整されてると言っても過言じゃないだろう。


本来は、
プロの写真家に撮って貰った写真を
プロのデジタル修整家に修整して貰う、
というのがセオリーだと思う。

だが、それには結構な出費が必要で、俺にその余裕は無い。

そこで俺は、
アマの友人に撮って貰った写真を
アマの自分が気合を入れて修整する、
という方法を取る事にした。

幸い俺は5年間も色々な画像を作って遊んでいたので
素人並に少しのテクニックは身に付けてるつもりだ。


「そこまで修正する必要あるの・・・?」

と疑問に思うかもしれない。


・・・そこで、まずはこの写真を見て欲しい。


左側を撮ったのは先週の水曜日。

パイレーツ・オブ・カリビアンのオーディションに行った後、
泥を顔に付けたまま、ノーメイク、照明無し、
ヨレヨレで、しかも裏返しのTシャツを着て撮影した。

右側はその写真をデジタル修整した物。


・・・さて、どっちの方が「プロっぽく」見えるだろうか。


俺はこの修整で大きく5つの事を行った。

・撮影後のメイク
 撮影時にノーメイクで撮って、撮影した後にデジタル修整でメイクを施す。

・衣装直し
 ヨレヨレで裏返しのTシャツを、表向きの新品に!

・照明調節
 色をコントロールする事により、プロっぽい照明を当てる。

・顔のパーツをはっきりさせる
 特に目にフォーカスが行くように調整する。

・ぼかし
 目を頂点にして、周りを徐々にぼかす。


・・・疲れた。


デジタル修整は本来バレては意味が無い。
オリジナルの味を残して、バレない程度にやるのが良いと思う。

これからヘッドショットを作る方は、くれぐれもバレないように注意して欲しい。

俺は・・・もうバレてるからいいのだ!

投稿者 ユウキ : 23:37 | コメント (4) | トラックバック

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