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2005年08月02日  オーディション

超えなければならない試練

エージェントのマイクとの待ち合わせ時間は午後4時だった。


俺は例の「うさみみ」を着けて、堂々とオフィスに入った。

マイクは俺を見るなり爆笑。
なごやかな雰囲気の中ミーティングが始まった。


まずは彼に2つの事実を報告


・オーディションにて「うさみみ」が好評だった事


・・・そして、


・俺が明日、パイレーツ・オブ・カリビアンのコールバック(二次選考)に参加する事


・・・そう。なんと俺は二次選考に呼ばれたんだ!!


これは頑張らねばならない!

もちろん、明日のオーディションにも「同じ格好」で行く予定だ。
期待していて欲しい!


・・・で、マイクのオフィスに話は戻る。

報告の後、マイクから台本を手渡された。

マイク「ユウキ、今からこれに目を通してくれ。
    準備ができたら、これをシーバの前で読んで貰う。」

ユウキ「シーバって?」

マイク「このエージェンシーのオーナーさ。」


オーナーの前でコールドリーディング(台本読み)か。
・・・全力を尽くすぞ!

俺は台本に目を通すと、可能な限りセリフを覚えた。


マイク「・・・準備はいいかい?」

ユウキ「いいよ!」

「うさみみ」を装着するとシーバのオフィスに入り、
マイクをパートナーにして台本を読んだ。


台本の途中でシーバが言った。

シーバ「そこでいいわ。じゃ、次はこっちの台本を読んでちょうだい。」


ええ!?せっかく覚えたのに・・・

とりあえず読む時間はくれるそうなので、新しい台本に目を通す。
6ページもあったのに、さっきより準備時間は短かった。

シーバ「ではユウキ、お願いするわ。」


・・・どうやら俺は試されている!

・・・だが俺はそれに応える!


毎朝のトレーニングを生かして台本を読む俺。

シーバ「ありがとう。ユウキ。
     あなた、スタンド・アップ・コメディ(一人漫才)をやるのね。
     是非見たいわ。」

1分間のネタを披露する俺。

シーバ「ユウキ、あなたは本当に面白いわね!」

好評を頂いて素直に喜ぶ俺。

シーバ「・・・分かったわ。
     あなたが「本物」なのか、それともただの「うさみみ男」なのか、
     これからゆっくり見極めさせて貰うわ。頑張りなさい!」

彼女に認められる一人前になれるよう、これからも全力で走るつもりだ。

投稿者 ユウキ : 21:10 | コメント (2) | トラックバック

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