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2012年08月20日  オーディション★2

借り物のタンス

今日は「とあるテレビドラマ」のオーディションだ。
俺が演ずる役は・・・「女装男(transvestite)」。


 どひゃー どうすればいいんだ!?


これはコメディドラマではあるけれど、ちゃんと
リアルに、真面目に、やらなければいけない。
ゲイの人たちから見ても納得できるキャラクターを、
しっかりと演じなければならないのだ。

実はこういう「見た目」の指定がある役を演ずるのは、
今年に入って2回目だ。

4ヶ月前に受けた役も外見がユニークな役(ゴスバンド系)だったんだけど、
その時は、メイクと衣装「だけ」は、気合が入っていた。

・・・でも、肝心の演技の方が、
「古典アメリカ訛り」+「NY訛り」+「アジア訛り」という
無理難題だったので、それはそれは酷い出来だった。


今回は、演技もちゃんとせねば!
もちろん、メイクと衣装もちゃんと揃える!
カツラだって被る! 眉毛も、今回は消す!


俺はさっそく衣料品店へと車を走らせると、
女物のドレスと、パンプス(靴)を買ってきた。
女性靴のコーナーで、パンプスを履き、
真剣な表情で鏡の前に立つ、

・・・何か・・・違くないか?


それから、

「修正液(文具)」で眉毛を白くし、
「工作のり(文具)」でその白い眉毛を平たく固めて、
「液体ファンデーション」を塗って覆い隠し、

細い眉毛を新たに描いて・・・、
アイラインを引き・・・、
マスカラを付け・・・、
アイシャドウをして・・・、
グロスを唇に塗って・・・、

ストッキングを履き・・・、
ドレスを着て・・・、
パンプスを履いて・・・、

カツラを被って・・・、


・・・完成!!


ぎゃーーーーーーー!!

こりゃ絶対に違うッ!
どこもリアルじゃない!!!!!


・・・ととととにかく、やるだけの事はやった。
いざ、オーディションへ行こう!!


 「次はユウキさん、どうぞ。」


名前を呼ばれたドレス姿の俺は、
オーディション室内へと入っていった。


・・・!!


室内に入り、キャスティングディレクターと
目が合った瞬間、時が止まった。


なんとそこには・・・、
俺みたいな「 偽物 」ではなく、「 本物 」の、
キャスティングディレクターが、
メイクをして、口紅をして、椅子に腰掛けていたんだ。


ああ・・・終わった。


 結果は・・・35点。


「本物」のキャスティングディレクターから見たら、
「偽者」の俺の「演技」なんて、
リアリティの欠片も感じられなかったハズだ。

くっそおおおお!!!

投稿者 ユウキ : 23:30 | コメント (4)

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