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2012年02月27日  オーディション★2

今日の運勢

とあるテレビシリーズのオーディションに参加した。

いつものように台本を覚え、衣装を揃え、
準備万端で会場入りした。


今回の役は日本人の設定だけど、セリフが全て英語なので、
呼ばれていた20人ほどのアジア人俳優のうち、日本人は半数以下。

・・・うーむ、やっぱ厳しいなぁ。


名前を呼ばれてオーディション室内に入ると、
今回のエピソードの監督が、椅子に腰を下ろしていた。


 ・・・アレ?

 この監督・・・、どこかで見覚えが・・・。


・・・向こうも、俺の事に気がついたようだ。


監督「・・・あれ?
   たしか、君とは一度、一緒に働いた事があるよね?
   あれは確か・・・。」


・・・あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ぁっ!

お・・・、思い出したっ!!


この人と会ったのは、2年前の12月。
「とあるテレビシリーズ」の撮影現場だ。

・・・あの時、俺は「歌手」の役を演じていて、
この人から「お手本の歌に、口パクしろ」と言われたけど、
その「お手本」があまりに酷い「ニセ日本訛り」だったので、
それを拒み、30分ほど白熱した議論をしたんだった。


・・・うわぁあああ!!

よりにもよって、彼が今回の監督なのか!!!


こ、これは・・・、マズイぞ。

俺が彼の立場だったら、
俺みたいな面倒な俳優は、絶対にキャストしない!


監督「ああ、君の事は、よーく覚えてるよ。
   何でも『思い切り』やる人だった。」


うぅ、嫌味にしか聞こえない。

・・・仕方が無い。とにかく、やるだけやろう。


 結果は・・・、55点。


・・・はあ、まさかこんな事になろうとは。

ダメだこりゃ!確実に落ちた!次行ってみよう!!

投稿者 ユウキ : 2012年02月27日 23:37

コメント

爆笑しました。
これって、どんなジャンルの仕事でも、あり得るシチュエーションですよね。

で、それでも一応できることはして、その上で「駄目だこりゃ」と現実を正面から見つめておいて、「次行こう!」と前向きに行く。

その姿勢にとても共感します。

大きなチャンスを得る人の大半は、運がいいのではなくて、ユウキさんのように小さな機会も逃さない努力をしているものですよね。

またまたパワーをいただきました。
感謝します!

↑投稿者 mikan : 2012年03月05日 22:29

ごめんなさい。笑っちゃいました。
“思い切り”って、どんな単語だったんでしょうか(笑)。

でも、30分も白熱した議論を続けたのなら、それ程悪い印象もないんじゃないでしょうか?

それに、いつの日か、それがきっかけで選ばれるなんて事もあるかもしれませんし。

↑投稿者 hiro : 2012年03月06日 10:06

自分がいかに面倒な俳優か相手の立場に立ってよ~く考えてみる機会があって良かったですね。笑

↑投稿者 かんな : 2012年03月06日 18:49

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