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2010年04月28日  死ぬ気で音読★2

地下の王国

今日から、「シェイクスピアの作品集」と「古典英語」を、
少しずつ勉強し始める事にした。

「シェイクスピアの英語」は、
文法や単語の意味が「現代英語」とは大きく違っているので、
「シェイクスピア専用の辞書」を取り寄せた。



なぜ、今更「シェイクスピア」なのか。本当に必要なのか。
疑問に思うかもしれない。


・・・それが、意外と必要なんだ。


例えば、つい最近、
俺は、「古典英語」で「即興演技」をしなくちゃならなかった。

なぜって・・・、

 時代設定が「 日本の戦国時代 」で、
 喋る言語が「 英語 」だったからだ。

・・・つまり、「戦国時代の日本人」が普通に「日本語」で喋るように、
「英語」で喋らなくてはならなかったのだ。


そんなの、どう考えても不可能だ!


         ・・・「古典英語」が話せない限りは。


確かに、もしも、ここで俺が「古典英語」を話せれば、
「日本語の古典的表現」に相応する「英語の古典的表現」を使い、
なんとか演じ切る事ができただろう。

・・・もちろん、今の俺には、そんな芸当はできないので、
「現代英語」で演じてしまい、醜態を晒してしまった。


 クソッ!演ずる時代設定が「中世」だったら、
 英語も、「中世の英語」にならなければならないのだ!


今回は失敗してしまったけど、
「中世英語」が必要になる機会は、これからも、きっと多くあるはずだ。

・・・でも、今、ここで勉強をしておかなければ、
その時に、アメリカ人の俳優に太刀打ちできない。負けてしまう!

そして、オーディションで負けたら・・・役が取れない。


・・・だから、俺はシェイクスピアを勉強する事にした。
諦めず、捨て身の覚悟で、やり遂げるつもりだ。

投稿者 ユウキ : 2010年04月28日 23:32

コメント

ごめんなさい!少し批判的意見です。
仮に、時代を中世とした映画が作られたとして、キャストにアジア人とか日本人が登場する確率は、とても遥かに限られた、もしくは無いと等しいぐらいの可能性ではないでしょうか?

それなら、現代の英語をもっと勉強した方がいいのではないでしょうか?

今の人でも、シェイクスピアの単語の使い方は少しややこしいと聞いたことあるし(多くはないですが)、もし、分からないような所があれば、悠希さんの事だから調べだしたらキリがないだろうし、現代英語の方もおろそかにする事もないだろうし、だとしたら体の心配も出てきます。その辺りの事も考えてください!(失礼な意見でごめんなさい!)

↑投稿者 hiro : 2010年05月05日 07:47

>hiroさん
でも、オーディションがあったのでしょう。
どんな役かはわかりませんが「時代劇調の台詞」を要求されて、できなかったのです。
それに対する悠希さんの反省と勉強の姿勢は真摯だと思います。

そも「もっと現代英語の勉強を」の「もっと」って何ですか?

「今の人でもシェクスピアはややこしい」から悠希さんもやらなくていい。なんて変な理屈です。
たとえ確率が低いと仮定しても、その確立に実際にあたったのです。次がないといえましょうか。
やる必要があるから悠希さんはやられるのです。他の人は関係ありません。なにより芸の世界にいらっしゃる方なのですから。

その配分は悠希さんの自由です、もちろん。
お体大切に。

↑投稿者 tomo : 2010年05月10日 05:32

こんにちは!
シェイクスピアいいですよね^^
この世で一度は言ってみたい台詞、やってみたい役…古典の王様の一人です。
演劇の勉強にもなって一石二鳥なんじゃないでしょうか。

さて、掲示板とかメールとかで迷ったのですけど、
そこまで大層な話でもないと思いまして、スペース取ってしまうのですけどコメント欄から失礼いたします。

シェイクスピアでこんな情報を目にしたのでご参考まで。
-------------------(以下発見原文まま)
イギリスのDan Poole と Giles Tereraという二人の俳優が、三年がかりで、「シェイクスピアは退屈じゃない!」ということを証明するために、Muse of Fifeというドキュメンタリー映画を制作中です。二人はドラマスクールで知り合ったそうですが、そこで、ちゃんとした先生にシェイクスピアについて教わり、その面白さに開眼したのだとか。(おそらくイギリスの学校教育のせいで?)退屈で難解と思われているシェイクスピア作品についての見方を改めて欲しいと、この作品を創ることにしたそうです。作品は、シェイクスピア劇を演じるために、できるだけ沢山のことを学ぼうとしている二人の友人同士の物語だそうで、教育的であるとともに、感動的な経験になるだろうとのこと。

一人の出演俳優さんのコメント:
「僕は、シェイクスピアは音読するべきだと思うよ。特に子供達にとっては。最初に「くそ、シェイクスピアだぜ!!」とかって、プレッシャーをかけたり、不平を漏らしたりしないこと。とにかくやってみるといい。僕が最初にシェイクスピアを読み始めたときは、なんだか海にいるみたいに感じた、つまり読むのがとても難しかったんだ。演技についてもいつもそんな風に感じる。でもだんだんやっていくうちに上達するんだ。とにかくやってみる、それが前進するためのベストの方法だよ」

トレーラーです↓
http://vimeo.com/11445124
--------------------------

シェイクスピアって私も固いイメージがあったんですけど。
けっこう、笑っちゃったり、現代の感覚(に限らず?)だと「おい!」ってツッコミたくなったり。
原文は読んだことないのですが(英語スキルがなくて^^;)それでも楽しい読み物だと思ってます。

本場英国俳優さんにとっても読むのに難しい作品らしいですが、だからこそやりがいを刺激されるのかもしれませんね。
悠希さんも是非、英語風「つかまつりましてござる」な言葉を体得してください~^^
応援してます。

長文失礼いたしました。

↑投稿者 Rom : 2010年05月17日 08:15

こんにちは。
シェイクスピアの英語!
本当にわけが分からないですよね。私もカナダの高校で本を読んだときに???という感じでした。今は現代英語版なんていうのも本で出ているので見比べてみると意味が通るところもありますよ。

シェイクスピアでおもしろいのはコメディー系のものです。The Taming of the Shrewというのは読みやすかったです。

本に飽きたら映画もオススメです。やはりマクベスとロミオ アンド ジュリエットは王道ですが、ロミオの方はディカプリオが出ていないほうのほうが私は好きです。

勉強がんばってください!

↑投稿者 なみ : 2010年05月20日 03:24

ニュースでパイレーツ出演が決定されたとのこと知りました。早速、どんな人かなあと写真を拝見すると、なんと硫黄島からの手紙で私がもっとも印象の強かったシーンを演じたかただということを知りました。そのシーンは、自決のシーンです。もう一人のかたは、逃げることを選び、YUKIさんの演じるかたは自決しました。自分がそこにいたら、どちらになったかと思うと、とても重苦しい気持ちになりました。今でも、あの映画を思うと、YUKIさんのシーンを思い出します。私はアメリカのDCに住んでいるので、硫黄島の記念碑を見るたびに、思い出します。

さて、今日、書いてみようと思ったのは、私が3年前に出版した英語の発音と聞き取りの本で「英語喉 50のメソッド(三修社)」という本のことです。YUKIさんのBLOGを読むと、かなり音読をされているとのこと。音読をするのに加え、英語喉というアプローチを加えてみませんか?、、というのを書きたくでこの文を書いています。アメリカに住んでおられるので、おそらく納得してもらえると思うのですが、英語は喉の奥のほうから響いてくる言語です(声が根本的に違います)。逆に、日本語は口先のほうで発音するので平たい響きの言語です。ですから、喉、それも首の根元あたりを響かすことで、ネイティブとだいたい同じ英語を喋ってみようというのが英語喉です。日本人でも俳優さんとなると、発音位置が低く、声もネイティブのように立体的、、、そのこともあり、外国人に理解されやすい英語を喋るのが、例えば、工藤ゆきさんであり、大活躍の渡辺謙さんや、真田広之さんです。日本人は発音というと、舌の動かし方や、口の形などを気にしますが、アメリカの映画でやっていくときに、いちいち、口がタコやひょっとこのような顔になっていては、役ができないことは明らかだと思います。実際、口をそんなにくちゃくちゃさせているトムクルーズなど、かっこ悪くて想像できません(笑)。実際に大切なのは、喉の奥のほうで音をだすことで、そうすることで多様な音が出ますし、また個々の音を識別することもできます。また英語の聞き取り能力も向上します。先日、アメリカ人の同僚と作業をしていたとき、その人がILLEGALという単語を単体で発音しました。そのとき、私は、ILの部分が消えたように聞こえたんです。その部分は首の根元の根元で発音する音なのですが、一瞬、油断していて、それが単なる雑音に聞こえてしまい、LEGALと言ったと思いました。英語喉をされると理解していただけると思うのですが、これまで日本人が喉の奥の雑音だと勘違いして、聞いていなかった音が、クリアに聞こえるようになります。英語は、そういう音だらけなのです(首の根元あたりを響かす音が)。「英語喉50のメソッド」という本では、喉発音ができるようになるための色々なテクニックを紹介しています。例えば、あえて息をすいながら声を出したり、、、(ちなみに、アメリカ人は、当たり前のように、これができますから、周りに聞いてみてください。突然でも、当たり前のようにやってくれると思います。日本人と違い、発声のときに喉を閉じないので、息を吸いながらでも喋れます。)私は、ボランティアで色々と発音指導をさせてもらっているので(ネットで「英語喉」とされるとたくさん例が出て来ます)、もしよければご連絡ください。英語の発音を喉の奥でし、多様な音を出せるようになると、ハリウッドにおいて日本人の役だけじゃなくて、単なる普通の人の役も回ってくるはずです。そういう意味で、日本人とは関係なさそうな、パイレーツの役をされるYUKIさんは、私がこんなことを書かなくても、すでに喉発音をされているのかもしれません。よろしかったらご連絡ください!

それでは、パイレーツのほう、がんばってください。応援しています。

↑投稿者 上川一秋 : 2010年05月20日 08:39

【古代英語、学ぶ価値大いにあり】

私は独学ですが東南アジアの言葉を10年ほど研究しています。
そのためにフィリピンに住みついてしまったんですが。
現代語に精通することももちろん大事なことですが、それには語学の才能と非常に長い時間が必要です。
平行して関連する言葉を学ぶことは生きている言葉を学ぶ点でとても有効です。

私はできるだけ色々なジャンルの言葉、地方の言葉、同語族の言葉を満遍なく(手当たり次第ということでもありますが…)ハイエナのように食いついて来ましたが、その効果は大きいです。言葉というものは完成することがありません。
いかに自分の生きた言葉とするかです。自分の言葉を語ることが出来、相手の生きた言葉の根源を理解できるとき会話がはじめて成立するわけです。

言葉は上手くないが、言おうとすることがガンガン伝わってくる人っていますよね。殆ど言ってなくても伝わってくることもあります。それは生きた言葉だからだと思います。

ユウキさんの意欲伝わってきますよ~。是非頑張ってください。

↑投稿者 Chiaki : 2010年05月22日 20:35

こんばんわ!シェイクスピアの英語、やる意義ありますよ。私もイギリスでシェイクスピアのモノローグやらシーンスタディやらやりましたが、作品を翻訳本と原文と対照させながら読むと日本の古典より分かりやすいですよ。

結構、現代の英語と近いものがあって、推測しやすいんですよね~。ただイギリスだったからそう思った面もあるかもしれないです。アメリカ英語はかなり違うのかも。

それにしてもエリザベス朝の英語で即興って…レベル高すぎるでしょ!(驚)。日本人だって時代劇の即興なんてなかなか難しいのに…。

ただちょっとした言い回しや出だし(掛け声とか)だけでもその当時の英語を使うと大分それらしく聞こえますw。

頑張ってください!

↑投稿者 おれんじ : 2010年06月05日 08:58

ピンクパンサーの演技を見て松崎さんのファンになりました。松崎さんの姿から、やわらかい感じが出ていて、かなり印象的でした。

英語の発音がナチュラルだったので、アメリカの俳優さんだろうと思っていたら、努力のたまものなんですね。シェークスピアも原文をお勉強されるそうですが、すばらしい努力家だと思います。

私もシェークスピアの原文を数年かけて読みました。最初に時代背景を勉強してから取り組んだのですが、シェークスピアの人間理解にはかなり驚かされました。

登場人物のキャラクターに言い回しとリズムがあいまって、歌舞伎や能にも通ずるものを感じましたし、英語の特徴を学ぶと同時に、創造するシェークスピアの情熱を受け取ることができて、刺激的な作家だと思います。生きて書いている瞬間を読者が感じられる数少ない作家ではないでしょうか?

特にアメリカではこれから、演じる人種はまったく関係ない時代が来るのではないかと思います。
松崎さんの出演作品を追いかけますので、突き進んでいってください!応援しています!!

↑投稿者 ちこじい : 2010年06月20日 18:47

>hiroさん、
どーも、こんにちは!
それが、「古典英語」が必要な役が、実は結構あるのです。
今までも、何度も目にしていますが、全て取り逃しています。
そういう役は、たとえ設定が日本人であっても、
大抵の場合、日本人はキャストされません。
そこで一番のネックになっているのが、実は「古典英語」なのです。
英語が難しいのは、「いつでもどこでも正しい英語」が存在しない点です。
時代背景、地域、その人の人生で、
それぞれ「正しい英語」が変ってきてしまうのです。
古典英語は付け焼刃では絶対に無理なので、
今のうちから取り組んでおこうと思っています。

>tomoさん、
どーも、こんにちは!
どんな役でも常にオーダーメイドなのですが、
オーディションがあってから準備するのでは、
やはり、時間的に中々間に合いません。
これから先、必要に迫られる可能性は
ほぼ確実なので、頑張りたいと思います。

>Romさん、
どーも、こんにちは!
まだかじった程度しかやっていませんが、
解説文などを読んでいると、
「現代と同じ単語だけれど、意味が違う」
などと書かれていました。
自然に理解できるまで、
とにかく辞書で調べまくって、やっていきたいと思っています。

>なみさん、
どーも、こんにちは!
同じ英語でもここまで違うのか、
と感心してしまいました。
随分と長い事、シェイクスピアの勉強を中断しているので、
LAに帰ったら、また頑張りたいと思っています。

>上川一秋さん、
どーも、はじめまして!
言語によって、発声方法が違うのは、本当に面白いですね。
微妙な発音の違いでも、意味が全く変わってしまったりするのを
見るたびに、その重要性を再確認します。

>Chiakiさん、
どーも、こんにちは!
僕は、言葉の面白いところは、
たとえ単語の意味を理解しても、
それが文章の意味として正しいとは限らない、
という部分であると思っています。
・・・例えば日本語で、
「良い性格してんなー」
と言ったら、「性格が良い」とは逆の意味になってしまいますしね。
言葉は、実に奥が深いです。

>おれんじさん、
どーも、こんにちは!
イギリス英語とアメリカ英語って、結構違うんですよねー
「トマト」との発音すら違って、カルチャーショックを受けてしまいました。
頑張りますよ!

>ちこじいさん、
どーも、はじめまして!
僕も読み終わるのに結構な時間が掛かる気がしています。
でも、諦めてしまったら一生役が取れないので、
少しずつでも学んでいきたいと思っています。

↑投稿者 ユウキ : 2010年09月28日 07:18