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2007年10月18日  映画「ピンクパンサー2」

サーカスは空に舞う

俺は今日、自分のコメディの「師匠」と、生まれて初めて会った。

俺がアメリカでコメディを目指すきっかけになったのは、
「師匠」が70年代にイギリスでやっていた、
コメディテレビシリーズを見たからだ。

その挑戦的で社会風刺の効いたコメディ番組を観た瞬間、
俺は頭を「16トンハンマー」で
思いきりぶっ叩かれたかのような衝撃を受けたんだ。


 ・・・何なんだ、この面白い人は!


それから・・・、俺は何度も何度も、
繰り返しそのコメディ番組を観続けた。

字幕を出して、セリフを1行ずつ止めて、
辞書を引いて意味を理解し、更にそこから技術を盗む。


俺の英語でのコメディは、大部分が彼の技術を盗んだものだ。
そこに子供の頃からやって来た、
「コメディ舞台劇」の要素を混ぜたの物が、自分流のコメディだ。

だから、この映画に参加できたのは、誰よりも「師匠」のおかげなんだ。


 「技術を盗むって、それは素晴らしい事だ。
  私自身、自分の昔の技術をたまに盗むんだよ。」


・・・コメディの天才が目の前に2人。

彼らの話す言葉は英語じゃない。
他の誰にも理解できない「コメディ語」で話している。


俺は・・・、ここに居れる事自体が光栄だ。


あと数日間、遠慮なく、盗んで、盗んで、盗みまくるつもりだ。

英語もロクに喋れないのに、英語でコメディをやる。
人生を賭けて、いつかは「師匠」を抜いてみせる。覚悟しろ!

投稿者 ユウキ : 2007年10月18日 23:35

コメント

私も大好きです、あのTVシリーズ。
馬鹿馬鹿しいギャグの連続なのに、いろいろなことを知らないと何が可笑しいのか全くわからないという実はえらく知的な番組でした。

とっても真面目な顔で真剣に演じれば演じるほど見ているほうは可笑しくて可笑しくて・・・。そんな「師匠」と同じ映画に出演できて本当によかったですね。
これからのユウキさんのキャリアに大きなプラスになるでしょうね。

↑投稿者 たまみ : 2007年11月09日 22:27

>たまみさん
キャリアというか、僕のコメディ研究にとって
非常に大きなプラスになりました。
まだまだ勉強しなければいけない事が山積みです。

↑投稿者 ユウキ : 2007年11月12日 17:08

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